ローマの混乱を収めたのは、実力者ポンペイウス・カエサル・クラッススの3人であった。
ポンペイウスはスペインの内乱を鎮圧した後、地中海の海賊勢力を一掃した。また、度々ローマに対し戦争を起こしたポントス王ミトリダデスを破り、小アジアを征服し、さらにシリア・ユダヤなども征服した。
また、ローマ有数の経済人であったクラッススは、スパルタクスの反乱を鎮圧して名声を上げた。
それに対し、カエサルは平民派の政治家としての実績を高める一方で、クラッスス・ポンペイウスと政治同盟を結び元老院に対抗した。(第1回三頭政治)
その後、カエサルはガリア遠征の成功によって政治の主導権を獲得し、ポンペイウスを破り紀元前46年にローマを統一した。カエサルは無期限の独裁官に就任し社会の安定化に努め、民衆の多くの支持を集めた。
しかし、元老院を無視して独裁者になる勢いを見せたため紀元前44年元老院共和派のブルートゥスらに暗殺され、政治は再び混乱した。