【調整力を高める】
調整力を高めるトレーニング
 調整力とは、神経の働きによって、運動中の姿勢を調整してバランスをとったり、運動を機敏に、巧みにおこなったりする能力です。調整力が高まると、いろいろな運動やスポーツをじょうずにおこなうことができるようになります。調整力のトレーニングとしては、目的に応じてこれらの要素を重点的に強化するする運動をとりいれます。
  たとえば、合図にすばやく反応してダッシュや方向転換をしたり、低いハードルをすばやく跳び越したりする運動は、敏捷さ(敏捷性びんしょうせい)を高めるのに効果的である。また、平均台を使った運動や倒立、回転などをとり入れたトーレニングは、バランス能力(平衡性へいこうせい)の向上に有効です。これらのほかに、調整力を高めるためには、力の発揮や動作のタイミングの正確性を要求する運動などもとりいれていくことが必要です。また、特定の動作や運動種目にかたよることなく、多様な体の動きからなる運動プログラムにもとづいて、トレーニングすることが大切です。
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・梯子状のトレーニング器具を地面に敷き、そのマスの1つ1つをステップしていくことで、調整力を高める。
・ここでは基本的なステップを紹介するが、競技の特性に応じてバリエーションを考えると効果的である。

・高さ15〜30cmの小型ハードルを連続して跳び越えることで、調整力を高める。
・ハードルの間隔は1.0〜1.5m程度で行う。
・クレイジーボールとは表面に6つの大きな突起物があるボールで、不規則なバウンドをする特徴がある。
・このボールの不規則なバウンドに、臨機応変に対応しながらキャッチすることで、調整力を総合的に高める。
・種々の姿勢や動作から素早くダッシュに切り換えることで、敏捷性を養う。
・種目特性に応じた動作を工夫しながらトレーニングすると効果的である。
・ステップの踏み方や、縄の操作、からだの向きを工夫することで、巧緻性を高める。
・色々な組み合わせを工夫すると、さらに高度なトレーニングとなる。
・ボールの特徴である転がりや弾みを利用して、調整力、筋力、持久力、柔軟性等を高める。
・ここでは、調整力を養うための方法を紹介する。
・コーンを活用した多様な動作を行うことにより、敏捷性や巧緻性を養う。
・コーンのかわりにマーカーを使用することもできる。