農業科学基礎実験

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 4.土壌pH測定2 pHメーターによる方法

【はじめに】
 土壌pH(ピーエィチ)とは土の酸性やアルカリ性の度合いを示す数値です。
 (pHについてもっと詳しく知りたい人はここをクリックして下さい)
 作物により、生育に適したpHが異なるため、栽培を行う前に土壌のpHを確認します。
 ここでは、誰でも正確にpHを測定することができる、pHメーターを用いた方法を紹介します。

【準備するもの】
 土壌
  (自然乾燥させたもの)
 ビーカー
  (50mlまたは100ml)
 メスシリンダー
 ガラス棒
 純水(または水道水※)
 pHメータ
  (卓上型またはハンディー型)

 ※水道水を用いると、若干測定値に誤差が生じる可能性があります

【実験方法】
 ・自然乾燥させた土壌をビーカーに20g計り取る。
    ↓
 ・水道水を50ml加え、ガラス棒で約5分間かくはんする。
 (ふたのできる容器に入れ、1分間激しく振ってもよい)
    ↓
 ・上澄み液が透明になるまで、2〜5分程度放置する。
    ↓
 ・上澄み液に、pHメーターの電極を入れ液をゆっくりかくはんする。
 ・pHメータの値が安定したらpHを読み取る。
  (測定が終わったら、そのつど電極を洗浄します)

(pHメーターの校正について)
 pHメーターは、測定前に最低1日1回、pHが正確に分かった標準溶液を用いて、pHメーターが表示する値を調整する必要があります。この作業を校正と呼びます。校正の方法は、機器によって異なるので、説明書の記述に従って下さい。

【参考】
 ・作物に適したpH
    (岐阜県教育用コンテンツ農業 農業科学資料 文部科学省提供:学校間ネット専用)
 ・水のpH測定 (岐阜県教育用コンテンツ農業 環境測定