研究テーマ

 

小中高等学校一貫した体系的な情報モラル教育の在り方

 

 

 

研究代表者

勤務先 岐阜県総合教育センター

職名 指導主事

勤務

所在地 (〒5008384 )

岐阜県岐阜市薮田南5-9-1

 

電話番号 058-271-3505

FAX 058-276-6774

自宅

住所 (〒5011303 )

岐阜県揖斐郡谷汲村長瀬425

 

電話番号 0585-55-2076

FAX

E−Mailアドレス yokoyama@crdc.gifu-u.ac.jp

 

研究組織(助言者は含めない)

氏  名

勤務先/職名

研究役割分担

代表者

横山 隆光

 

 

岐阜県総合教育センター

/指導主事

 

企画・立案・まとめ

分担者

亀山  

笠原 康弘

若曽根隆彦

安藤  忠展

宇野 芳彦

埴岡 靖司

岩田 諦慧

 

県立羽島高等学校  /教諭

岐阜市立藍川北中学校/教諭

糸貫町立糸貫中学校 /教諭

岐阜大附属中学校  /教諭

大垣市立静里小学校 /教諭

川島町立川島小学校 /教諭

輪之内町立大薮小学校/教諭

 

高等学校における実践・分析

中学校における実践・分析

中学校における実践・分析

中学校における実践・分析

小学校における実践・分析

小学校における実践・分析

指導計画

合計人数

        10  名

 

研究助言者(ある場合)※高等教育機関、研究機関の関係者は研究分担者としてメンバーとなれませんが、   助言者として参加することは差し支えありません。

氏名

服部  晃

小山  徹

中馬 悟朗

村瀬康一郎

加藤 直樹

益子 典文

 

所属/職名

岐阜女子大学/教授

岐阜県総合教育センター/総合教育センター長

福井大学/教授

岐阜大学/教授

岐阜大学/教授

岐阜大学/教授


12回研究助成様式(助 2−1)

 

1.研究の要約(1000字以内)

インターネット上には有益な情報がある一方、有害な情報もあるため、児童・生徒の犯罪被害等への影響が憂慮されている。そこで、本センターでは情報モラルに関わる教員研修を実施しているが、情報機器の発達とともにネットワーク利用犯罪等も増加の一途をたどるとともに犯罪の種類も多岐に渡るため、教員研修の中で毎年、新たな項目を追加している状況である。また、今年度より悉皆研修に情報モラルを中心にした講座(1日)を追加し、県内全ての教職員が有害情報等への対応ができ、各学校において日常的に児童・生徒に情報モラルに関する指導ができるように教員研修を行っている。しかし、新たに追加した悉皆研修を受講できるのは毎年県内の全教員の1%である。

そのため、本研究では、「小中高等学校一貫した体系的な情報モラル教育の在り方」について究明し、その成果をWeb上で公開して学校からの活用を図ると供に、教員研修に活かして教師の指導力の向上を図ることを目的とする。

県内の情報モラル教育の現状から考えると、県内の情報モラル教育に関する実態を詳しく調査し、その実態に基づいて教員研修を実施すると供に、県内の全ての学校で小・中・高等学校を通して、体系的・計画的に情報モラル教育を実施する必要がある。そして、学校では情報教育を通じてネット上の様々な情報の中から正しい情報を主体的に判断できる能力の育成や情報化の影の部分についての理解を深め、情報モラルの育成に努めることが必要である。さらに、生徒指導の充実と供に学校教育全体を通して、日頃より道徳性の涵養とともに薬物乱用や性に関する情報への対応など適切な意志決定や行動選択の必要性などへの理解などに努めることが必要である。

これらのことを実現するため、本研究では以下の内容を実施する。

@実態調査(調査対象:県内小中高等学校)

情報モラルに関する教師・児童生徒の意識調査

情報モラルに関わる指導の実施状況調査

A小中高等学校一貫した指導計画

指導事例の収集、指導事例の分類・体系化、指導事例の公開

小中高等学校一貫した指導計画への反映

B評価

作成した指導計画に基づく実践と評価、指導計画の改善

C教員研修への反映

2.研究の領域(該当するものに○印をつけ、これらの関係を記述してください。)

( )@「情報活用の実践力」の育成を目標にした実践

( )A「情報の科学的な理解」の育成を目標にした実践

( )B「情報社会に参画する態度」の育成を目標にした実践

( )C情報教育に役立つシステムやカリキュラム、コンテンツの開発

(○)D教員の情報教育指導力向上のためのカリキュラム開発や研修の実践

上記で○印をつけたことに関する具体的な特色を記述してください。(500600字程度)

本研究では、次のae.を行う。

a.情報モラルに関する教師・児童生徒の意識調査と情報モラルに関わる指導の実施状況調査

b.指導事例の収集・分類・体系化、指導事例の公開

c.小中高等学校一貫した指導計画への反映

d.作成した指導計画に基づく実践と評価、指導計画の改善

e.教員研修への反映

この中でc.d.は、教員の情報教育指導力向上のためのカリキュラム開発にあたる。現在、県内での情報モラル教育は小・中・高等学校において、それぞれ実施されているが相互の連携は少ない。小・中・高等学校における指導内容の重複を避けるとともに、毎年のように増え続けているネットワーク利用犯罪等にも対応できるよう、効果的な指導を行うことが必要となっている。

また、a.d.の成果は、本センターで実施している教員研修に反映させると供に、Web上で公開して各学校での研修で活用する(e.教員研修への反映がこれにあたる)

さらに、悉皆研修では教育現場における情報モラル教育実践を位置づけており、実践事例を本センターに提出することにしている。この教育現場での実践のための資料として@〜Bを活用するとともに、実践事例を収集して次年度の事例集に追加し、指導計画に反映させる。

 

3.従来の準備状況(これまでの実践・研究の概要と活動状況)

・本センターにおいて教員研修に情報モラル教育を位置づけて実施している。

・今年度より悉皆研修(3年目研修)に情報モラル研修を中心として講座(1日)を追加した。この悉皆研修では、教育現場での情報モラル教育実践を位置づけて、小・中・高等学校の実験事例(約200件)を収集した。今後、この実践事例を整理して公開し、各学校からの実践に役立つよう準備を進めている。

・上記の講座と供に県内の学校から閲覧できるように情報モラル関係のWebページを立ち上げた。このページから情報モラルの教材や資料等を各学校から利用できるようにした。

・本年度より、情報モラルに関わるe-Learningによる教員研修を実施している。

これらの講座構築の責任者、および、e-Learningによる教員研修「情報モラル入門(著作権編)」のインストラクタは、本研究申請代表者の横山が行っており、本センターの情報モラル関係のWebページ作成にも関わっている。現在、悉皆研修と e-Learningによる教員研修は別講座となっているが、今後はこの2つを組み合わせて悉皆研修として実施する予定である。この悉皆研修では、著作権についてはe-Learningにより在勤校または在宅で実施し、集合研修では本研究の成果を生かして各学校における情報モラル教育の充実のための教員研修を行う予定である。

また、著作権については本研究のメンバーらと供にアンケート調査を実施している(日本教育情報学会 特別研究プロジェクト テレビ番組の教育利用と著作権についての調査への協力)。この調査結果についてもその成果を研修講座に活かしていく予定である。

 

4.研究計画と方法(研究期間内に何をどのような方法で、どこまで明らかにするか、また、この助成により整備したい機材等を概算金額を含め箇条書きにまとめる。)

(第1年度)

第1次実態調査(調査対象:県内小中高等学校)を行う。第1次実態調査では、@情報モラルに関する児童生徒の意識(有害情報、個人情報の保護、セキュリィティ等)、A情報モラル教育に関する教師の意識(個人情報の保護、悪用防止、著作権、校内組織、管理態勢、有害情報等)、B情報モラルに関わる指導の実施状況(安全管理、個人情報の保護、悪用防止、著作権、校内組織、管理態勢、有害情報、指導体制等)をつかむ。

この第1次実態調査に基づき、小中高等学校一貫した年間指導計画の第1次案を作成する。この指導計画の第1次案には、収集した指導事例へのリンクをはる。指導事例は今年度および来年度に収集する約500の収集事例から作成する。この授業事例はWeb上で公開すると供に、実証実験を通して指導事例および年間指導計画の見直しを行う。Web上で公開し、随時修正するためにサーバを1台立て、今後、継続して運営する。

(2年度)

第1次実態調査の分析に基づき、第2次実態調査(調査対象:県内小中高等学校)を実施する。第2次実態調査では、@情報モラルに関する児童生徒の意識の変化、A情報モラル教育に関する教師の意識の変化、B情報モラルに関わる指導の実施状況の推移をつかむ。

この第2次実態調査、第2年度の現場での実践を通して、年間指導計画とリンク先の指導事例を改善する。

2年間の実践と作成した指導計画及び収集・改善した指導事例を通して、本研究の効果を検証し、評価する。検証にあたっては、実証実験を通して、児童生徒・教師の意識調査、観察法、動画による授業の記録と分析により行う。これらの成果はWeb上で公開すると供に、印刷物として配布する。

また、この研究の成果は本センターでの教員研修にも活かす。

 

5.予想される成果(研究の結果得られる成果及び作品等、また、その成果を今後の情報教育にどのように役立てるかを記述する。)

本研究では本県では実践事例が収集されていない情報モラル教育に関する事例を収集すると供に、小・中・高等学校の年間指導計画を作成し、Web上および印刷物として公開する。

また、情報モラルに対する児童・生徒の意識調査および情報モラル教育に対する教師の意識調査を実施し、結果を公表すると供に、その成果を年間指導計画や公開する指導事例に反映させる。

本研究の成果は、本センターで実施している情報モラルに関する教員研修に活用すると供に、この教員研修で収集した指導事例をもとにWeb上の指導事例の充実を継続して図っていく。また、この成果は、各学校での研修にも利用できるように整備する。