地震（じしん）・津波（つなみ）

みなさんが学校にいて、突然（とつぜん）グラッときた！そんなときも、けっしてあわてないで、でもなるべくすばやく行動してください。

大きな地震（じしん）の場合は、１分以上（いじょう）ゆれ続（つづ）けることもあり、とてもこわいのですが、たいていの地震（じしん）は、数十秒（びょう）ぐらいでおさまってくれます。

地震（じしん）が起きたときは、とにかく先生の指示（しじ）にしたがいましょう。休み時間などで先生がすぐ近くにいないときには、みなさんが、時々学校でやっている、地震（じしん）の「ひなん訓練（くんれん）」を思い出してください。

机（つくえ）などの下にかくれて、電灯（でんとう）など、上から落ちてけがをするおそれのあるものから身を守ることが大事です。そのほか、なるべくガラスまどや、本だな、テレビなど、倒（たお）れたり割（わ）れたりしてけがをするおそれのある所からははなれましょう。

ゆれがおさまっても、安心せず、先生の指示（しじ）にしたがって行動してください。校舎（こうしゃ）や体育館（たいいくかん）など、建物（たてもの）の中にいるよりは外にいたほうが安全な場合が多いので、まずはグラウンドなどにひなんするよう、指示（しじ）されると思います。

地震（じしん）があった後は、先生たちのゆるしがあるまでは、ぜったいに勝手（かって）な行動はしないで下さい。なぜなら、みなさんの無事（ぶじ）をみなさんの家庭にお知らせすることも、先生の大事な役目のひとつだからです。もしみなさんが勝手（かって）な行動してしまうと、そのお知らせができなくなってしまうからです。

家庭で地震（じしん）があったときも、同じように親の方や、目上の人の指示（しじ）にしたがいましょう。

また、地震（じしん）後にひなん所へひなんするように指示（しじ）が出た場合は、お天気教室＞気象災害＞自然災害から身を守るにはのページで紹介（しょうかい）するような物をいくつが用意するとべんりでしょう。

地震（じしん）が起きる間隔（かんかく）は、場所にもよります。東北や北海道の沖合（おきあい）は数十年おきにマグニチュード７～８くらいの大地震（じしん）が起きます。

また、駿河湾（するがわん）から日向灘（ひゅうがなだ）にかけては、マグニチュード８を超（こ）える巨大（きょだい）地震（じしん）が１００から１５０年に一度くらいの頻度（ひんど）で起きます。

内陸（ないりく）の断層（だんそう）ではこれより大地震（じしん）の頻度（ひんど）はずっと小さく、数百年～数千年に一度というものが多いようです。

東海地震（じしん）は、南海トラフ沿（ぞ）いで想定されている大規模地震（だいきぼじしん）の一つです。気象庁（きしょうちょう）では、南海トラフ地震（じしん）について、プレートの動きに普段（ふだん）と異（こと）なる現象（げんしょう）が現（あらわ）れていないか、地震（じしん）発生の可能性（かのうせい）が相対的（そうたいてき）に高まっていないか、毎日監視（かんし）をしていますが、今すぐ地震（じしん）が起きるというような現象（げんしょう）は、まだあらわれていません。

今後、異常（いじょう）な現象（げんしょう）を観測（かんそく）した場合や地震（じしん）発生の可能性（かのうせい）が相対的（そうたいてき）に高まっていると評価（ひょうか）した場合等に「南海トラフ地震（じしん）に関連（かんれん）する情報（じょうほう）」として、すぐにみなさんへ情報（じょうほう）をお知らせすることになっています。

なお、最新（さいしん）の「南海トラフ地震（じしん）に関連（かんれん）する情報（じょうほう）」は気象庁ホームページ＞防災情報＞南海トラフ地震関連情報のページをごらんください。

東海地震（じしん）が現在（げんざい）予測（よそく）されている通りの震源域（しんげんいき）を持った場合、丹生川（にゅうかわ）町は震度（しんど）５弱ほどの揺（ゆ）れが予想されます。

これは軽微（けいび）な被害（ひがい）が出る程度（ていど）の揺（ゆ）れです。

ただし、地震（じしん）は予測（よそく）モデル通りに起きるとは限（かぎ）りませんので、この点は注意が必要（ひつよう）です。

「大きな地震（じしん）」という基準（きじゅん）がはっきりしませんが、マグニチュード７以上（いじょう）で言えば、日本付近（ふきん）（陸域（りくいき）と周辺（しゅうへん）３００キロ以内）では１年に１回くらいで起こります。

マグニチュードが１小さくなるごとに、発生回数は約（やく）１０倍（ばい）になっていきます。

ただ、大地震（じしん）や群発（ぐんぱつ）地震（じしん）の年は突出（とっしゅつ）して多くなり、ばらつきも大きいです。

ふだん「地震（じしん）だ」と気がつくような地震（じしん）は、ほとんどが、５０kmより浅（あさ）いところで起きています。

しかし、中には、５００kmより深い所で、起きている地震（じしん）もあります。地震（じしん）の後に、テレビなどで、「震源（しんげん）の深さは、○○km」と言うときもあるので、注意して聞いてみてください。

「gal（ガル）」は、地震（じしん）の波（地震（じしん）波）の加速度（かそくど）の単位（たんい）です。

地震（じしん）の特徴（とくちょう）は、観測（かんそく）した地震（じしん）波の加速度（かそくど）、周期（しゅうき）（周波数（しゅうはすう））などで表されます。

日本では、これらの値（あたい）から予測（よそく）される被害（ひがい）の程度（ていど）を表すために「震度（しんど）」という値（あたい）を計算して、地震（じしん）が発生した直後に発表しています。

1gal＝1cm/秒²（センチメートル/毎秒（びょう）毎秒（びょう））です。

なお、かつてはガルの値（あたい）を震度（しんど）の値（）にそのまま置（お）き換（か）えられることもありましたが、現在（げんざい）、気象庁（きしょうちょう）では、ガルの値（あたい）だけを用いて震度（しんど）に対応（たいおう）させることはありません。

どちらとも言えません。

津波（つなみ）は地殻変動（ちかくへんどう）によって発生しますので、震源（しんげん）域（いき）（津波（つなみ）の場合、波源（はげん）域（いき）ということもある）の、海岸にもっとも近い部分が跳（は）ね上がれば潮位（ちょうい）は上昇（じょうしょう）しますし、逆（ぎゃく）に陥没（かんぼつ）すれば潮位（ちょうい）も下がって始まります。

地震（じしん）のしくみは、お天気教室＞地震・火山でくわしく説明（せつめい）していますので、ごらんください。

地震（じしん）は、陸（りく）で起きる時と海で起きる時があります。海で起きる地震（じしん）は、海底（かいてい）の地盤（じばん）が変形（へんけい）することによって発生しています。この変形（へんけい）が海水に伝わって、海面が変動（へんどう）し、津波（つなみ）が発生するのです。

こうして発生した津波（つなみ）は、陸（りく）へ近付くと海岸の形や深さによって急に大きくなることもあるので、注意が必要（ひつよう）です。

海底（かいてい）で地震（じしん）が起きたとき、津波（つなみ）が発生すると判断（はんだん）した場合には、海岸までの距離（きょり）や津波（つなみ）の速さなどから計算をして、到着時刻（とうちゃくじこく）を予想します。現在（げんざい）は、コンピューターを使ったシミュレーションによって、求（もと）めています。

では、距離（きょり）は分かるとしても、津波（つなみ）の速さって、どのくらいだと思いますか？

津波（つなみ）の速さは、主に海の深さと関係（かんけい）があり、深いほど速く、浅（あさ）いほど遅（おそ）くなります。浅（あさ）くなると、海底（かいてい）との間の摩擦（まさつ）が大きくなるためです。

例（たと）えば、太平洋を通る津波（つなみ）は、時速約（やく）７２０kmで、ジェット旅客機（りょかくき）なみの速さとなります。