!DOCTYPE html> e-気象台 天気のぎもん

台風

質問しつもんの一覧

台風(たいふう)

予報官からの答え

まあまさん:小学生 台風の横から見た形は、どういう形ですか?
e-予報官 ひとことで説明するのは難しいですが、雲の直径は数百キロから時には1000キロ以上になりますが、高さは15キロ程度なので、 薄いせんべいか、CD-ROMぐらいの円盤型です。
ただ地球には丸みがありますから、すこし、しなっているでしょう。
こんさん:10代 伊勢湾台風は、どのくらい強い台風ですか?
e-予報官 伊勢湾台風とそのほかの顕著台風の差を表にしてみました。
台風比較 ただ、こうした数値は観測点の環境や、観測する機械によっても差が出るので、これをもって伊勢湾台風の評価とすることは出来ません。
ここで仮に、伊勢湾台風と並ぶ猛台風とされる室戸台風のコースを伊勢湾台風が通過したとすると、室戸台風を超える高潮を発生させるという調査もありますので、伊勢湾台風は近代気象観測が始まって以来、最大の台風と言えると思われます。
松波さん:30代 質問で、台風の強風域、暴風域はどのようにしてわかるのですか、教えてください。
e-予報官 日本では台風は衛星画像からドボラック法という解析方法を用いて推定しています。 また実際の観測データが入手できるときには、これも参考に補正しています。
AJIMAさん:50代 よく「台風がどこどこに上陸した」といいますが、台風のどこがどうなったら上陸といっているのでしょうか?
例えば風速25M以上の領域がその地点に達した時を上陸と言うのですか。
それとも台風の中心がその地点に達した時なのでしょうか?お教えください。
e-予報官 台風の中心が完全に陸上にのぼった時をもって上陸といいます。
本土以外の島を通過したときや、半島をかすめて横切ったような場合は上陸と認定されません。
さきうさん:小学生 台風の大きさによってhPaは、ちがうの?
e-予報官 質問の「hPa」は台風の示度(中心の気圧)のことかと思います。
台風の勢力をあらわすのには「大きさ」と「強さ」があります。中心の気圧・hPaであらわされるのは主に「強さ」のほうです。 強い台風ほど中心の気圧は低くなります。つまりhPaの数字が小さい台風ほど「強い」といえます。 また「大きさ」と「強さ」は必ずしも一致しません。
えりなさん:10代 台風についての質問です。 日本に影響があることから太平洋上の台風はとりあげられて報道されますが、
大西洋などヨーロッパ・アフリカ・アメリカや中東に影響を及ぼす台風は発生するのでしょうか? もし発生するのであれば、日本付近に発生する台風との違いを教えていただけませんか?
小さいころからの疑問でした。よろしくお願いします。
e-予報官 台風は発生位置によって呼び名が違い、大西洋ではハリケーン、インド洋ではサイクロンと呼びます。
ヨーロッパや中東にはこれらのものは滅多に近づきませんが、アフリカやアメリカには接近します。
なおハリケーンやサイクロンと、台風に性質の上での違いはありません。
リザさまさん:小学生 台風は、右回りですか?左回りですか?
どっちなのかわかりません。 教えてください、お願いします。
e-予報官 下の図をご覧ください。
台風の風は、中心を左手に見ながら吹き込んでいきます。
台風は北半球では上から見ると、左回りをしています。
衛星写真
トモっちさん:中学生 1、台風の(号)の基準は、なにでつけられているのか
2、昔、台風の(号)は女の人の名で付けられていたのは本当か
e-予報官 1、台風の番号は、発生順に付けられています。
2、台風ナンバーとは別に、ニックネームも付けられています。1978年までは女性名のみのニックネームが付けられていました。1979年からは男女交互に付けられ、2001年からはアジア各国の持ち寄ったニックネームとなっています。
いちごさん:小学生 台風の名前はありますか
e-予報官 あります。
「台風○号」とだけよぶことが多いのですが、2000年からはアジア名が 付けられるようになっています。たくさんの国が名前を出し合って、 それを順番に付けているんですよ。ちなみに日本からは、ウサギ、やぎ、コップ、かじき、 くじら、コンパス、かんむり、てんびん、トカゲ、わしという名前が出されています。
こちらに他の国から出された名前もあるので、見てみてください。
・・・・・・・さん:中学生 台風はどのようにしてでき、どのようにして大きさが分かるの
e-予報官 赤道付近の暖かい海では海水がとても活発に蒸発していて、 この水蒸気をもとに、たくさんの雲が作られています。 この雲の中から、 水蒸気が水になる(ぎょうけつ)ときに出る熱によって発達し、 台風となるものがあらわれるのです。
台風の大きさは気象衛星によって判断します。
光さん:小学生 台風は、なぜ北へ行くの。
e-予報官 台風は、地球の自転のえいきょうで 自分自身でも北へ進む力を持っています。 でも、この力は弱いため、ほとんど上空の風に流されて 北上してくると考えてよいでしょう。
このため、夏~秋に南の海で生まれた台風は、 始め東風に流されて西へ進みますが、 その後、太平洋高気圧のふちをふく風にそって北上し、 偏西風(へんせいふう)に流されて北東へ進むことが多くなります。
台風の進路偏西風も参考にしてみてください。
さくらんぼさん:小学生 台風は、北へいくと、なぜ消えてしまうのですか?
e-予報官 台風は暖かい空気の中で発達する低気圧です。 北のほうでは暖かくて湿った空気の補給がなくなるため 存在できないのです。
もっとも、台風も性質が変わって、 冷たい空気のなかでも生きていられる低気圧になること があります。 そうした台風(低気圧)は、 北へ行っても強いままでいることができます。
ちいさい娘さん:小学生 どうして、台風は日本にむかって、くるの。 ほかの国には、いかないのですか。
e-予報官 台風が来るのは日本だけではありません。 下の図は2002年の台風の通り道です。 朝鮮半島や中国、台湾、フィリピンなどへも、台風は向かっていますよね。
2002年の台風経路
小原さん:小学生 台風は、どうして、夏になると、日本にちかずいてくるのですか?
何が、台風を、動かしているの、ですか?
急に台風の向きが変わるのはなぜですか?
e-予報官 夏が近づくと、太平洋高気圧が強まり、偏西風が北へ押し上げら れます。そのため、台風を東に流す風がなくなります。すると、 台風は太平洋高気圧のヘリをまわる風に乗って北上しやすくなり ます。また、台風自体が北へ上がりたがる性質を持っているため 、南海上から北上してくるのです。 急に向きが変わるのは、その場所から風の流れが変わっている ことを示します。
ミルクココアさん:小学生 日本に同じ台風は2度来るの
e-予報官 一度日本に近づいた台風がふたたび南海上に戻り、 また近づくということはまれです。 例をあげれば、1968年台風7号や1973年台風6号があります。 いずれも夏台風で、迷走しやすい時期の台風です。
紗恵さん:小学生 たいふうがたくさん上陸するけんはどこですか。 おしえてください。
e-予報官 1951年以降、最も多く台風が上陸した県は鹿児島県です。 続いて和歌山県、高知県と続きます。
masatoさん:小学生夏休みの研究で、お天気と台風について調べています。なぜ台風が発生するのか教えてください。
e-予報官  台風は北太平洋南西域の熱帯地方で発生した低気圧が発達したものです。  熱帯地方のあたたかい海では海水の蒸発がさかんで、低気圧に吹き込む空気は暖かくてたくさんの水蒸気を含んでいます。 低気圧内に送り込まれた水蒸気は、上昇気流により上昇し、凝結(ぎょうけつ:気体から液体への変化)します。 その際に放出する熱により上昇気流が強くなり、さらに大量の水蒸気をたくさん含んだ空気を吸い込んで発達します。
 このようにして発達した低気圧を「熱帯低気圧」といい、さらに発達して最大風速17.2メートル毎秒(34ノット)以上になったものを「台風」といいます。
山下さん:中学生 なぜ台風の進行方向の右側は左に比べて風が強いのですか? なぜ台風の目では下降気流なのですか?
e-予報官 台風の進行方向の右側は、中心に向かって反時計回りに吹きこむ風と、 台風自体を動かしている風との2つが同じ方向になって合わさるので風が強くなります。 反対に左側は、2つの風が反対方向になるので、打ち消しあって弱まります。
また、台風の目について、簡単に説明します。 台風に吹きこむ風は内側へ入るほど速くなりますが、それにつれて外側へ引っ張られる力も同時に 強くなるので、ある程度のところで、外側の力に負けてしまい、中へは入れなくなります。 この、風の入りきれない部分が、「台風の目」です。 風は目のふちを上昇していきますが、この上昇していく空気を補うように、弱い下降気流 が発生するのです。
くみさん:小学生 台風はどうして 7,8,9月に日本に多く上陸するのですか
e-予報官 7月~10月は台風の発生数が、もともと多いのですが 春や秋は、低緯度(赤道に近い南の方)で発生して、このあたりにふいている東風にのって フィリピンの方へ行ってしまうことが多いので、日本へはあまり上陸しません。 でも、8月、9月は、発生する場所が春や秋よりも少し高緯度(北の方)になり、北上してくるうちに、 今度は偏西風という西風にのって、日本の方へ向かってくることが多くなるのです。


図:気象庁ホームページより
フェイトさん:中学生 ハリケーン、サイクロン、ツイスター、台風の違いは何ですか?
e-予報官 日本の台風にあたるもので、北大西洋や北太平洋東部ではハリケーン、 インド洋ではサイクロン、フィリピンではバギオと、発生した場所によって呼び方が 違うだけで、性質は同じ物です。
StarsBay7さん:30代 日本だと台風、竜巻というものがあります。 ただ、他にもモンスーン、ハリケーン、サイクロン、 トロピカルストームなど、強風である状態のことにいろんな呼び方 や名前がありますが、どうやって区別しているのでしょうか?
e-予報官 質問の中で、竜巻とモンスーン以外は、すべて熱帯低気圧の名前です。 なので現象としては同じものですが、発生した地域や風の強さによって名前が付けられています。

竜巻は、上にあげたような熱帯低気圧ではなく、 局所的に発生する激しい渦巻きのことです。 また、モンスーンは、アラビア語で「季節」を表すmausimからきた言葉で、 季節風を指します。
和香奈さん:小学生 台風の目の中にはいるとなぜ風がなくなり、天気がよいか教えてください。
e-予報官 台風では、強い風が中心に向かって反時計まわりに吹きこんでいます。 スピードの速い車に乗っていると、カーブの時に体が外側へ引っ張られる感じが しますよね? あれと同じで、風も速ければ速いほど、回る時に外側へ引っ張られて しまうので、中心まではふきこめないんです。この、風の入り込めない部分が「台風の目」です。 だから、風がほとんどふかないんです。また雲を作るような上昇気流もないので穏やかで天気が良いのです。
原口さん:40代 小学生ではありませんが,よろしくお願いいたします。  台風の規準は,風速17.2mであることは周知の通りですが, 熱帯低気圧が17.2mを超えたかどうかを誰がどのような方法で観測するのでしょうか。 どこに発生するのか分からない台風を,どのように観測するのか以前から疑問に思っていました。 最近では,気象衛星等で観測できるのかもしれませんが,熱帯低気圧が台風に変貌するのは, 今に始まったことではなく, 気象衛星が打ち上げられるずっと前から台風が存在していたわけですから ・・・。  春日三球・照代さんらの「地下鉄」漫才じゃないですが,気になったら夜も寝られなくて,ナンチャッテ!
e-予報官 原口さんの予想どおり、現在は、気象衛星ひまわりからの雲画像をもとに風を求めています。 昔は台風が近くまで来ていないと、風速などは分からなかったと考えられます。 このため、台風による被害も大きかったようです。
健一さん:小学生 台風はなんで北海道の方から来ないのですか?
e-予報官 台風は、こちらにあるように、熱帯地方の暖かい海の上の しめった空気をエネルギーとして発達する低気圧です。このため、北海道の方の冷たい海では 台風は生まれることができず、いつも南の方からやってくるのです。
廣川さん:小学生 こんにちは!僕は、今理科で、天気についてやっていて、 台風の進路と大陸は、関係があるのか、不思議に思っているの で、教えて下さい!
e-予報官 大陸では台風は存在できません。大陸に上陸した台風は すぐに消滅してしまいます。また、進路ということになると、 台風は陸地をさけて進むくせがあるようです。
リエさん:中学生 なぜ沖縄は台風が多いのですか?
e-予報官 沖縄の付近は、ちょうど、台風の通り道になっているためです。 南の海で生まれた台風は、日本付近へ張り出している太平洋高気圧のまわりをまわるように 進むので、だいたい沖縄のあたりで、進路を北西から北東の方向へ変えます。 この時、暖かい海の上の台風は勢力が強くて大きいことや、曲がり角で進むスピードがおそくなること によって、長い時間、大きな影響を与えることがあります。
つっち~さん:中学生 台風と熱帯性低気圧と温帯低気圧の違いを詳しく分かり易く教えて頂けないでしょうか?
e-予報官 熱帯低気圧が発達して、中心の風速が17メートルを超えたものが台風です。 熱帯低気圧は、その名の通り、熱帯や亜熱帯の海で発生します。暖かい海からの大量の水蒸気 をエネルギー源とする低気圧です。
温帯低気圧は、中緯度地域で発生し、発達する低気圧です。 北の冷たい空気と南の暖かい空気が、混ざろうとして、うずを巻くことで発生します。 低気圧の東側には南からの暖かい空気が入るため、温暖前線が、 西側には、北からの冷たい空気が入るため、寒冷前線ができます。
台風も、どんどん北上して中緯度地域まで来ると、北からの冷たい空気を引きこむようになり、 温帯低気圧となります。
カズキさん:小学生 台風の多い年は、いつですか
e-予報官 気象庁の記録では、
台風が最も多く発生した年は、昭和42年(1967年)で、39個でした。
反対に、最も少なかったのは、平成10年(1998年)で、16個でした。
岩田さん:60歳以上 台風の勢力表現について
 「西側00km 東側00kmは 風速25m・・・」は
 「風速25mの範囲は 西側00km 東側00km・・・」
のほうが、分かり易いのに、どうして 今のような言い方をするんですか
e-予報官 台風に限らず、どの表現が一番良いかは、受け手によっても違うことがあり、悩むこともあります。 台風の表現では、確かに岩田さんのように、風速を先に言った方がわかりやすいと いう方もおられますし、逆に今の方が分かりやすいという人もいると思います。 最近は特に、テレビなどで図とともに解説することが多いので、 図を指しながら「この円の中は、風速25メートル以上の暴風域で・・・」というような表現が 定着しているのだと思われます。 また、気象情報にあまり興味がない人でも、自分の地域には敏感だと思いますから、 始めに「○○の範囲では」と呼びかけることで、自分のいる所が入っていれば、 後に続く「風速25メートル以上の…」の情報に、 より注意を引くことができそうな気がしませんか? 風速の情報をなんとなく聞き流していて、後から「○○の範囲です」というところで 気がついても、「今のは何の範囲だったんだろう?」ということにもなりかねません。 伝える側としては、出来るだけ分かりやすいと思う表現をしているつもりですが、 受け取る側に伝わらなくては、意味が無くなっていまいます。 みなさんに、きちんと聞いてもらえるような情報を意識して、これからも努力していきたいと思います。
竹内さん:40代 2000年度と2001年度の台風発生数をご教示ください。
あるいは,どこかにそのようなデータが掲載されていますでしょうか。
現在の台風のアジア名が知りたくてお願い致しました。
e-予報官 各年の12月に気象庁が発表した台風の発生数は、2000年に22個、2001年に24個でした。
このページで、台風の進路や名前など、詳しいデータを全て解説することはできませんので、
こちらのページを参考にしてみて下さい。
なおさん:30代 子供に聞かれました。「台風は、なぜ風速が17メートルからなの?」 「気象台が決めたのよ」とごまかそうと思いましたが、・・・教えてください
e-予報官 この基準は、災害に注意をうながすために日本の気象台だけでなく、 国際的に決められているものなんです。 風速17.2メートル(風力8)以上の風は、航海している船にとって、とても危険と判断される 目安であるため、これを台風の基準にしているようです。
シンさん:小学生 質問です。9月に家族みんなで沖縄に家族旅行に行くんですがその時期の沖縄の天気について 教えてください。帰ってくる予定の日の次の日お父さんが仕事なのでお父さんは 「台風でもあったら飛行機飛べなくなって大変だなぁ」と言っていました。 この時期の沖縄はよく飛行機が飛べなくなるような事はあるんですか?教えてください。
e-予報官 沖縄へ近づく台風は、8、9月が一番多くて、飛行機が止まることもあります。 沖縄へ来る台風は、元気が良くて強いことも多いので、十分な注意が必要です。 でも、出発直前に、だいたいの天気を沖縄の気象台へ聞いておくと、 大丈夫か、もしかしたら危ないか、ぐらいはわかると思います。 せっかくの旅行ですから、晴れてほしいところですが、 もし、飛行機や船が欠航になってしまったら、 空港で身動きできなくなる前に、 お父さんには、はやめに仕事場へ連絡してもらって、 泊まる場所を探した方がよさそうですよ。
キンさん:小学生 台風が来たときどうしてくもは台風についていくんですか?
e-予報官 台風が近づくと、強い風がふきますよね? 台風のまわりは、反時計回りに強い風が吹いています。 この風にのって、雲も一緒に動いていくのです。