気象きしょう用語の整理

基礎的きそてき気象きしょう用語をいくつか整理しましょう

天気図で使われる言葉

地球をおおっている空気の重さの程度ていどを表すのが気圧きあつです。

空気は気圧きあつの高いところから低いところに向かって流れます。この空気の流れが「風」です。

まわりと比べて気圧きあつの高いところを「高気圧きあつといい、まわりと比べて気圧きあつひくいところを低気圧ていきあつといいます。

ここにはまわりから空気が流れ込み、さらに上に向かって上昇じょうしょうします。上昇じょうしょうする空気は上空にいくにつれて冷えて小さな水滴すいてきができます。この水滴すいてきが集まったものが「雲」です。

雲にもいろいろな種類しゅるいがあります。その中で雨をらせるのはだいたいの高いあつい雲です。低気圧ていきあつ周辺しゅうへんは、の高いあつい雲におおわれているため、低気圧ていきあつが近づくと雨がります

気温や水蒸気すいじょうきの量が水平方向に一様な空気のかたまりを気団きだんといいます。

雨や雪をらせる原因げんいんには、低気圧ていきあつのほかに「前線」があります。前線とは気団きだん境目さかいめのことです。前線付近ふきんでは、あたたかい空気が冷たい空気の上にはい上がり、雲ができて雨がります。

温暖おんだん前線」付近ふきんでは大雨のることがあります。

寒冷かんれい前線」付近ふきんでは、急にあたたかい空気が上昇じょうしょうして積乱雲せきらんうんができかみなりが鳴ったり突風とっぷうくことがあり、風や気温も急激きゅうげき変化へんかします。

各地の観測かんそくデータを地図上に記入して、等温線とうおんせん等圧線とうあつせんを引き、気団きだん・前線・低気圧ていきあつ・高気圧きあつ等を分析ぶんせきして、気象状態きしょうじょうたいを表したものが「天気図」です。