風の強さとき方

表にしめした風速は、10分間の平均へいきん風速です。

風のき方はたえず強弱の変動へんどうがあり、瞬間しゅんかん風速は平均へいきん風速の1.5ばいから3ばい以上いじょうになることがあります。

気象台きしょうだいでは「強い風」や「非常ひじょうに強い風」以上いじょうの風がくと予想される時には強風注意報ちゅういほう暴風警報ぼうふうけいほうを発表して警戒けいかいびかけます。

この表を使用されるさいは、以下いかの点にご注意下さい。

  1. 風速は地形やまわりの建物たてものなどに大きく影響えいきょうされます。風速は、風速計がかれている地点での観測値かんそくちですが、同じ市町村であっても周辺しゅうへんの地形や地物の影響えいきょうで風速はことなります。
  2. 風速が同じであっても、対象たいしょうとなる建物たてもの構造物こうぞうぶつ状態じょうたいや風のき方によって被害ひがいことなる場合があります。この表では、ある風速が観測かんそくされたさいに、通常つうじょう発生する現象げんしょう被害ひがい記述きじゅつしていますので、これより大きな被害ひがいが発生したり、ぎゃくに小さな被害ひがいにとどまる場合もあります。
  3. この表は主に近年発生した被害ひがい事例じれいから作成さくせいしたものです。今後新しい事例じれいられたり、表現ひょうげんなど実状じつじょうと合わなくなった場合には内容を変更へんこうすることがあります。
風の強さとき方
平均へいきん風速 (m/秒) おおよその時速 風力 予報よほう用語 速さの目安 人への影響えいきょう 屋外・樹木じゅもくの様子 車に乗っていて 建造物けんぞうぶつ被害ひがい
10~15 ~50km 5~7 やや強い風 一般いっぱん道路の自動車 風に向って歩きにくくなる。 樹木じゅもく全体がれる。電線が鳴る 道路のふき流しの角度、水平(10m/s)、高速道路で乗用車が横風にながされる感覚かんかくを受ける 取りけの不完全ふかんぜん看板かんばんやトタン板がび始める
15~20 ~70km 7~8 強い風高速道路の自動車 風に向って歩けない。転倒てんとうする人もでる。 小枝こえだれる 高速道路では、横風に流される感覚かんかくが大きくなり、通常つうじょうの速度で運転するのが困難こんなんとなる ビニールハウスがこわれ始める
20~25 ~90km 8~10 非常ひじょうに強い風(暴風ぼうふうしっかりと身体を確保かくほしないと転倒てんとうする 車の運転をつづけるのは危険きけん状態じょうたいとなる鋼製こうせいシャッターがこわれ始める。風でばされた物でガラスがれる
25~30 ~110km 10~11 立っていられない。屋外での行動は危険きけん樹木じゅもくが根こそぎたおれはじめるブロックべいこわれ、取りけの不完全ふかんぜんな屋外外装材がいそうざいがはがれ、び始める
30~ 110km~ 11~猛烈もうれつな風特急列車とっきゅう屋根がばされたり、木造住宅もくぞうじゅうたく全壊ぜんかいが始まる