ちょっと古い話じゃが、新聞で「警察官(けいさつかん)の消(き)えた町」という記事(きじ)をよんだことがある。
アメリカのカリフォルニア州(しゅう)というところで、税金はやすいほうがいいということで、税金をやすくする法律(ほうりつ)ができたんじゃ。
ところが、カリフォルニア州(しゅう)のパーリアという町では収入(しゅうにゅう)が減(へ)り、ついに、おまわりさんの給料が払(はら)えなくなって、全員をやめさせてしまったそうじゃ。
ほかにも税金が安くなったことによって、道路がガタガタになったり、教育費(きょういくひ)が減(へ)らされたり、公園が有料(ゆうりょう)になったりしたそうじゃよ。
今では、もとどおりの町にもどっておるらしいがの。
(出典:昭和58年8月15日付 日本経済新聞) |
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