「空模様」
「空模様」って、なんだろうか。「模様」を集めて考えてみよう。
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- いちまつ―もよう【市松模様】
色の違う二種類の正方形または長方形を、互い違いに並べた模様。
- にんげん―もよう【人間模様】
複雑な人間関係の様子を、織物のたて・よこの糸が織り成す模様にたとえた語。
- あまもよう【雨模様】
どんよりと曇って、雨の降りだしそうな空の様子。あめもよう。
- あれもよう 【荒れ模様】
(一)天気が荒れそうな様子。
(二)人の機嫌や物事の状況が荒れそうな様子。
- そらもよう【空模様】
(一)空の様子。天気の具合。
(二)事のなりゆき。雲行き。(「大辞林」から)
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大抵が「様子」ということだが、何がそのもとになっているかを考えてみる。初めの二つから、模様という言葉と染織技術とが密接な関係にあろうことは容易に想像がつく。模様というのは、そういう様式・型なのだ。これを「パターン」というと分かりやすかろう。
こう考えると、後の三つは応用して理解できる。「ああ、もうすぐ雨が降りそうだなあ。雲があんな動きをしているから」「こんな会話が続くのなら、これから会議は荒れていくのだろうなあ」と物事を動きのパターンから判断するのが「模様」ではないだろうか。
子どものころは、そんなこと考えもしないで、空の模様って何かなあとか、適当に考えていた。今も適当に違いないけれども。
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