「ゲーマー」
ただゲーム機に向かってピコピコやってるだけの人をこういうのだそうだ。かっこつけて「ゲーマー」だと。ふざけている。
ふざけているのはやっていることでなく、その呼び名だ。言葉の後ろに「 」をつけて「○○する人」という意味にできるのは、動詞だけだ。だから、「ドライバー」、「ランナー」という言い方はできても、「ゲーマー」という言い方はない。言うとしたら、「ゲーム・プレイヤー」だ。そういう言葉はくさるほどある。「サッカー・プレイヤー」、「ジャズ・プレイヤー」、「ベースボール・プレイヤー」などだ。
最近は「ナイター」なんて強引な和製英語は「ナイトゲーム」に直されて、ややうれしいところだ。夜のがナイターなら昼の試合はデイヤーと呼ぶようになるのかとはらはらしたものだ。しかし、「ゲーマー」は新たなる敵だ。この間、テレビを見ていたら、若手芸人が「ポエマー」とか言っていた。詩人のことだと言うが、ゲーマーという呼び方を放置しておくから、こういうことになるのだ。
閉じる |