「サボる」
「サボる」という言葉がある。この言葉を小さいころから平気で使っていたのは、大人が使っていたからだ。だから、平仮名で書くものとばかり思っていたのだが、なぜか「サボる」という書き方。
これが「サボタージュ」という言葉(フランス語?)から生まれたものだと聞いても、いつまでも変な感じがしていた。そんなこと、していいのか。外来語だぞ、外来語。日本語に混ぜるなよ、と言いたかった。
こうしてみると、「メモる」なんて一発で変換できてしまうワープロソフトはえらいと思う。「外来語+る」の表現の手軽さ。
こうした表現方法に反対したい人は、まず昔に戻って「牛耳る」あたりから攻めてみると良いだろう。正しくは「牛耳を執る」であるが、「牛耳る」は辞書にも載っているし、一発変換される言葉だ。こういう言葉を放っておいて、新しい言葉ばかり攻めるのは卑怯というものだ。
僕は、「牛耳る」とは使わないし、イヤらしい略し方だと思っているので、批判する権利があるのだ。
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