「つごもり」 


 「三十日」関連だが、「つごもり」という言葉をご存知だろうか。「つごもり」は漢字で「晦」と書く。「みそか」のことである。
 しかし、「みそか」が「三十日目」を表すのに対して、「つごもり」は特定の日数を表さない。これは「月がこもる」という意味の言葉である。「つきごもり、つきごもり、つきごもり、つごもり……」
 旧暦では三十日は新月の日で、月は出ない。まさに「月籠もり」である。月のでない日のことを「つごもり」と呼ぶのだから、「おおつごもり=大晦日」は、絶対に月の出を許してはいけないはずだが、新暦の場合、十二月三十一日が新月になる確率は三十分の一程度である。
 太陽暦と太陰暦、どちらが便利なのであろうか。

 

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