御嶽山(厳立)の安山岩

 厳立(がんだて)公園入口(後の岩盤は安山岩の柱状節理)
撮影場所 益田郡小坂町落合
撮影者 中田 裕一
 御嶽火山(標高3,063m)は、約30万年前から活動が始まり、活動期と静穏期を繰返してきました。昭和54年(1979年)10月28日未明に突如噴火して人々を驚かせました。益田郡小坂町の大岩壁「厳立(がんだて)」は、御嶽火山から流れた溶岩流の末端部で、山頂から15kmも流れています。この溶岩流は、その下部木片の年代測定から、約5万4,000年前のものだとわかっています。 

御嶽火山の安山岩(柱状節理)

小厳立の柱状節理
 安山岩は、斑状で斜長石の多い岩石です。厳立の安山岩は、五角柱などの柱状の岩片で黒っぽいのが特徴です。  岩壁の筋模様は、柱状節理といいます。これは、溶岩が冷えて収縮するときにできた割目です。岩柱が並んだような模様です。