土岐花崗岩
撮影場所 可児郡御嵩町鬼岩、
       日吉川
撮影者 木澤 慶和
土岐花崗岩
 御嵩町東部、土岐市・瑞浪市の北部に分布する花崗岩は山肌に白っぽい巨大な岩塊として露出しているのが見られます。鬼岩公園はその一つです。いくつもの巨大な岩が積み重なっています。これは花崗岩には方状節理(規則正しい四角い割れ目)ができるため、この割れ目に沿って風化します。そして次第に角が取れて丸みを帯びてきます。
 私たちが目にする岩は風化した部分は浸食によって失われて、中心の比較的風化が及んでいない部分が露出したものです。
 花崗岩地帯を流れる川では花崗岩に見られる方状節理の様子を観察することができます。また、浸食によってできたおう穴(ポットホール)と呼ばれる窪みが各所に見つかります。
 細粒〜粗粒の黒雲母花崗岩で、約720万年前に形成されました。苗木花崗岩と同様ウランやトリウムを多く含み、その影響で石英が黒〜暗灰色になっています。また鉱物の大きなペグマタイトの部分も多く見られます。