1914年に第1次世界大戦がはじまると、イタリアは開戦当初中立であったが、1915年4月、イギリス・フランス・ロシア・イタリア間でロンドン秘密条約が結ばれた。内容は、イタリアが連合国側に立って参戦するかわりに、戦後「未回収のイタリア」・アドリア海沿岸地域の割譲、植民地の拡大を約束するものであった。
  こうして、翌5月にイタリアは第1次世界大戦に参戦し、戦後、1919年9月オーストリアと連合国との講和条約であるサン=ジェルマン条約によって、「未回収のイタリア」が回収された。
 その後、イタリアはムッソリーニが政権を握るとユーゴスラヴィアと紛争を起こし1924年にはフィウメを獲得し、つづいて1926年にはアルバニアを保護国化した、さらにローマ教皇庁と1929年にラテラン条約を結んで和解し、教皇庁(ヴァチカン市国)の独立を認めた。


ムッソリーニ