12世紀のモンゴル高原では、モンゴル系やトルコ系の諸部族が遼や金の支配下で遊牧生活を送っていた。モンゴル族の名門の家に生まれたテムジンは、幼い時に父を亡くし苦労したが、13世紀初頭に諸部族を統一し、クリルタイ(集会)でハン位に推戴されチンギス=ハンの称号を得、機動性に富む騎馬軍団をつくりあげた。そして、彼はこの騎馬軍団を率いて征服活動をおこなったのである。