イタリア半島の統一に成功したローマは、シチリア島の支配権を巡り、地中海の西方に大きな勢力を持っていたフェニキア人の植民国家カルタゴと衝突し、3回にわたるボエニ戦争が起こった。
 特に第2次ポエニ戦争では、カルタゴの将軍ハンニバルが、イベリア半島からアルプス山脈を越えローマに侵入し一時的にローマを危機に陥れた。それに対してローマはハンニバルへの補給路を断つとともに、スキピオがカルタゴ本土に侵入しザマの戦いでハンニバルを破り、カルタゴに対して勝利を収めた。
 また、このときカルタゴ側についたシラクサにおいて、科学者アルキメデスの発明した様々な新兵器がローマ軍を苦しめたことでも有名である。
 三度のボエニ戦争による勝利で、ローマは地中海地方西部を支配する超大国となった。