順治帝は、6歳で即位し叔父のドルゴンの補佐を受けた。1644年、李自成により明が滅ぼされると、山海関(長城の東端)の守将呉三桂の先導を受け華北に入り、北京に入城、ここに遷都して中国支配を進めた。このとき活躍した漢人武将3人を雲南・広東・福建に配置し藩王とした。また、ミャンマーに逃れた永明王を討つなど復明運動を抑えた。また、ヴェトナム(安南)の黎朝が清に朝貢してきた(1660)。
 清は、北方民族の風習であった辮髪を、北京入城後、敵味方を区別するため漢人に強制した。