南宋の成立以後江南の開発が進み、南宋は空前の経済発展を成し遂げた。特に、江蘇・浙江・福建などの地域では、海運・河運がめざましく発展し、陶磁器・茶・絹などの特産品の集中生産が行われるようになった。
一方金は、部族制に基づく猛安・謀克という軍事・社会組織を維持する一方、華北では宋の州県制を継続する二重統治を行ったが、次第に漢化し弱体化した。
このころ、モンゴル高原ではモンゴル部族のテムジンが諸部族を従え、ハン位につきチンギス=ハンとなり、モンゴル帝国が成立した。
チンギス=ハンは西征を行い、カラ=キタイを滅ぼしたナイマン・ホラズム・西夏などの国を征服した。
モンゴル帝国
チンギス=ハンの建設に始まるユーラシア草原地帯の大帝国。13世紀後半には中国東北部からロシアに至る史上最大の領域を形成したが、宗主国の元と4ハン国に分裂した。