ポーランドに侵攻したドイツ軍は、戦車と航空機の機動力を活かした戦い『電撃戦』で次々と勝利を重ねた。それに対し、イギリス・フランス軍は国境に建設した大要塞『マジノ要塞』に立てこもり防衛に徹したため、西部戦線はしばらく平穏であった。
 しかし、1940年ドイツ軍は、従来「軍隊は通ることができない」と思われていたアルデンヌの森林地帯を、戦車で突破し『電撃戦』を行った。ヨーロッパ最大の陸軍国であったフランスはドイツ軍の『電撃戦』の前に壊滅し、残存部隊はダンケルクからイギリスへと撤退した。
 ドイツ軍はイギリス本土への上陸作戦を計画し、それに先立って大規模な空襲を連日行った。イギリスでは新に首相となったチャーチルの指導のもと、レーダーを中心にした防空網を完成させドイツ空軍を迎え撃った。ドイツ軍の航空機の損害は大きく、これによってイギリス本土への上陸作戦は中止された。