バランス力を高めるために筋肉を鍛える必要を考えます。直立姿勢の時に全身の筋肉を完全に脱力した場合、
人間はどうなるでしょうか?答えは『前に倒れる』です。なぜ前に倒れるのかは人間の重心がおへその辺りにある事が関係しています。
おへそは身体の前面にあるので前に倒れるのです。この前にある重心を引っ張りバランスを取る役割をしているのはふくらはぎです。
このように直立姿勢を考えたときはふくらはぎを鍛えることが重要ですが、スポーツ場面を見ると走ったり、跳んだり、投げたりと
複雑な動きをしています。更に、伸筋と屈筋が強調して働かないとうまくバランスを取ることができませんので、調整力を高める必要があるでしょう。
次に調整力を高める方法を考えてみましょう。一つ目は重心です。重心を支えているのは2本の足ですが、
足を揃えて立つとバランスを取りにくく、左右に広げて立つと取りやすくなりますね。左右に加えて前後にずらすとバランスが更に取りやすくなります。
また、足を広げて立つことで重心が低くなることも、バランスを取りやすくする要素です。また、直立姿勢でバランスの取れている状態は足の中心より
やや内側で重心を支えていますので、足裏の感覚を意識することも大切です。二つ目は平衡感覚です。耳の奥にある三半規管によって
身体の傾きを感じ取ったり、足の裏のどこに体重がかかっているか(体性感覚)を感じ取ったり、目(視覚)に入ってくる風景等によって
身体がどのようになっているかを感じ取ったりしています。この中でも視覚によって調整されている部分が大半を占めているのです。
以上のことをふまえてトレーニングを行うと良いでしょう。バランス力を高めるにはアンバランスな状態を作ってその状態でバランスを 取り戻したり、アンバランスな状態で耐えたりすることができるようにすることです。つまり、「片足で立つ」・「目を閉じる」・「回転する」・「重心を動かしたり姿勢を崩したりする」を
組み合わせるのです。いろいろと工夫してトレーニングしてください。