高山帯の植物
乗鞍岳、畳平周辺に広がる高山草原(お花畑)には、たくさんの花が見られます。 これらの高山植物は、氷河期時代の生き残りとして、あるいは希少種として、また、生育するのに大変時間がかかる(種子からだと開花まで平均10年)ものとして、大変重要なものです。 したがってこれらの植物を保護するために、立ち入りを禁止したり、畳平駐車場の近くには、「高山植物復元実験地」も設けられたりしています。 高山帯の植物群落の優占種はハイマツです。低温、積雪、強風により樹木の育たない森林限界や高木の育たない高木限界以上では、背の低いハイマツが大群落を作っています。 乗鞍岳は火山ですから、畳平周辺にも溶岩がごろごろしています。溶岩の表面にはチズゴケなどの地衣植物も多く見られます。 |
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畳平周辺のハイマツ群落 ハイマツ:マツ科の常緑針葉樹。高さ1〜2mの低木。 雪解けが比較的早い部分に群生している。 |