大白川温帯性夏緑樹林帯

夏緑樹林帯
夏の雨量が十分な地方に発達。ブナ、ミズナラなどの落葉広葉樹が優占しています。

ブナ
 北海道南部〜九州の温帯の極相で純林を形成する陰樹です。
中部山岳地帯では亜高山帯(標高800〜1300m) に多い落葉高木樹で、高さ30m、径1,7mにもなります。 花は春で、雌雄同株です
ブナ−ミズナラ林
ミズナラ
 日本各地、朝鮮、中国東北部などの温帯にに分布しています。
山地に多い落葉高木で、高さ30m、径1,7mにもなります。
花は晩春で、秋に2cm位の堅果が熟します。
建築、器具などオーク材として有名です。
林床植物
 発達した森林では林の下(林床)に届く光の量は全体のわずか1〜3%位で、混んだ針葉樹林やササの生い繁る林床では1%以下になることもあります。
 こんな暗い林の下で生活している植物たちを林床植物と呼んでいますが、林床植物には二つの生活タイプがあります。一つは少ない光の中でも耐えて生活しているタイプで、シダ類、スゲ類や常緑性の低木類など多くの植物があります。もう一つのタイプは、春一番に葉を広げ花を咲かせ実をつけ、夏には休眠してしまうタイプです。これは上層の木が葉を広げ、また葉を厚くして林床に達する光が減少する前に活動を終えてしまう「利口タイプ」と言えるでしょう。のタイプの代表がエゾイチゲ、ヒメイチゲ、カタクリ、エゾエンゴサクなどです。このタイプの植物は「春植物」と呼ばれています。