山県市美山町の尾並坂峠に源を発した武儀川は美山町谷合で支流の神崎川と合流し,途中いくつもの支流を合わせながら流れくだり,関市千疋で長良川に注ぎ込む長さ24キロメートルの一級河川です。
 なかでも支流の神崎川は水量も多く,またその流れのきれいなことで知られています。また,神崎川に注ぎ込む支流の円原川は神秘的なほど秀逸で,石灰岩地帯を伏流して川が干上がり,やがてまた岩の間から冷たくきれいな水が湧き出すさまは実に神秘的です。
 神崎川をあわせた武儀川は川幅が広がり,流れは緩やかとなり,河原や中洲が形成されてきます。
 豊かな水の一部は途中で取水口から取り入れられ,関市や岐阜市北部に農業用水として送られ田畑をうるおします。
 やがて,武儀川は長良川では珍しい潜り橋をくぐり,関市千疋地区で長良川本流と合流します。

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