長良川の支流津保川の最上流に位置する関市上之保は面積の89%を山林が占める緑豊かな山村です。
良質な建築用材が生産される関市上之保では,上之保デカ木住宅と呼ばれる木造住宅を中心とした住宅建築産業がさかんです。
デカ木住宅の特徴は梁や柱といった構造材に骨太の国産材を使い,大工さんが伝統の技術でしっかりと組み上げる軸組工法にあります。
デカ木住宅は太い木材をふんだんに使用しているので,耐震性・耐久性はもとより防火性にも優れ,木の持つぬくもりにあふれた体に優しい健康住宅として,大変人気を博しています。
このようなデカ木住宅を支えるのが,大工さんをはじめ,製材から基礎工事,そして仕上げまでの建築工程にかかわる関市上之保の人々です。
豊かな自然に育まれた木材と伝統の技術を伝える人々によって支えられる,デカ木住宅は,まさに長良川が生み出した住宅といえます。
|