渡船は天候に大きく左右され,荒天時には危険をともなうものです。この渡船の改良に貢献したのが,岡田只治です。只治は両岸に大きな柱を立て,その間にワイヤーロープを張り,自分で考案した特殊な滑車を取り付け,この滑車と渡し船をワイヤーロープで結び,水勢を利用して舟を進めました。この方法により,洪水の場合でも安全に川を渡ることができるようになりました。亀の渡しにもこの岡田式渡船が採用され,多くの人と物を運びました。