輪中の家々では,軒下などに上げ舟と呼ばれる舟をつるしておき,洪水になりそうなときは舟を下ろして避難に備えました。普通の農家では田舟と呼ばれる農作業に使う舟を持っていて,これを避難の時に使いましたので,上げ舟を持っていたのは地主や農家以外の家が多かったようです。