昭和34年9月に東海地方をおそった伊勢湾台風は岐阜・愛知・三重の三県で,死者4,487人,被災者124万人にも達するという大きな被害をもたらしました。
 この台風は,紀伊半島に上陸した後,約3時間で日本海に抜けていきましたが,暴風雨により県内各地は大きな被害を受けました。 揖斐川の支流牧田川では堤防が決壊し,多芸輪中が一面,湖のように水に浸かってしまいました。 長良川では岐阜市芥見などで堤防が決壊し,大きな被害を受けました。 また,板取川では民家が一瞬にして流失するという被害も起きました。
 伊勢湾などには記録的な高潮が襲い,堤防が決壊し高潮が内陸部に入り,大きな被害を受けることになりました。
 その後,この教訓を生かして,昭和37年に木曽三川には高潮堤防が作られ現在も高潮対策として重要な役割を担っています。

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