池之上みそぎ祭りは,岐阜市池之上町の「葛懸神社(かつらかけ じんじゃ)」で開催される,厄除祭(やくよけまつり)です。葛懸神社では古くから「みそぎまつり」が行われてきましたがその起源は不祥で,応永年間(1394年)の大飢饉の年から重要な祭儀となりました。
 当時の川の流れは現在とはかなり違っていて,天文3年(1534年)の大洪水以前までは社前の大池でみそぎを行っていました。
 みそぎの意義は,女体を絶ち食物を一部禁止し霊川の清水で身体を清め自分達一族及び集落民の罪やけがれを払うと同時に自分達の幸福と五穀豊穣を神に祈願することといわれています。
 池之上みそぎ祭りは,葛懸神社での神事のあと,厄男を中心に長良川の清流に飛び込み,夜中まで3回のみそぎを行います。その後深夜にかけて神事を行い,翌日の大祭で一連の行事が終了します。
 途中3回行われるみそぎでは,神社から厄男を中心に鉢巻きと丁字帯の裸になったみそぎの参加者が長良川まで練り歩き,長良川の清流に威勢良く飛び込んでみそぎを行います。
 毎年12月の第2土曜日に行われるこのお祭りは池之上はだか祭りとして知られ毎年多くの見物客で賑わう冬の長良川の風物詩となっています。

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