長良川流域に広がる水田地域では,「山の講(山の子)」という行事が行われています。山の神は春に山から下り,秋にまた山へ戻るとされているので,年に2回,山の神の送り迎えをする行事で,岐阜市東北部に多く見られます。中学生以下の男子を中心にして行われるところが多いため「山の子」と呼ばれています。 祭りの一週間前から,「山の子の歌」を歌いながら各家庭を回りお供えの米や野菜を調達します。そして,祭りの前日,または当日早朝に,ご神体である石に御幣やしめ縄,お神酒などを供えて豊作を祈願(春),感謝(秋)するのが一般的な「山の子」です。(写真は岐阜市日野地区)