6.酔っぱらいの足取り(ランダム・ウォーク)


酔っぱらいが、千鳥足でふらふら歩いている様子を想像してみましょう。
左右にふらつきながら、時には立ち止まり、時には向きを変えて、どこへ向かっているか分からないような歩きぶりですが、多くの場合、最終的には前?へ進んで行くようです。

さて、このような酔っぱらいの足取りを理想化して、前後左右どちらにも「デタラメ」に歩くとしたら、どうなるでしょうか。
このような「デタラメ」な歩きを数学的にシミュレートしたものが、「ランダム・ウォーク( random walk )」です。

ここに、ランダム・ウォークのシミュレータを展示しますので、多いに遊んでみて下さい。
これは、座標平面上の点が碁盤目上を、設定された確率で上下左右に動くようにしてあります。原点を出発点としますが、果たして最後にはどこに行き着くでしょうか。

ランダム・ウォークのシミュレータ

いかがでしたか。
このランダム・ウォークの現象は、現実の自然界や社会の中でも見られる現象ですね。
例えば、ブラウン運動としてよく知られている、水中に浮遊する花粉から出た微粒子が示す不規則な運動、互いに衝突しながらデタラメに運動している気体分子の無秩序運動などがあります。


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