このような混乱は、特別の意味のあるものとそうでないものの捉え方の問題と、それを表現する言葉の言い回しの問題に起因しています。
「1111」のように1が4つ並ぶ数字が出る確率は1/10000なので珍しいことであり、それ以外の数字が出る確率は、1−1/10000=9999/10000となります。(ただし、0000も含めています。)
「1729」という何の変哲もない数字であっても、その出現確率は、1,7,2,9の出る確率がそれぞれ1/10ですので、やはり1/10000です。
さて、この「1729」を、「1111」と同じように特別な数字と見ているのか、 何の変哲もない数字の「代表」 と見るかにより、議論が分かれます。要は言葉の表現とその捉え方の問題であり、それが混乱の原因です。下の図を見て下さい。
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一般に、「1729」のような一見「何の変哲もない数字」を、「何の変哲もない数字の代表」と捉える傾向が強く、その結果、「1111」の方が「1729」より珍しい、と感じるようです。
ところで、どのような数字を特別な数字と見るかは人さまざまですね。特別な数字と何の変哲もない数字の区別は、個人的趣味の問題でもあるのでしょう。
さて、この「1729」 という数字は、本当に何の変哲もない数字でしょうか。皆さんは、どのように見えますか。もう一度良く見てください。特別な数字と見なしている人がいるかもしれません。
実は、この数字については「数学史上の有名な逸話」があります。
20世紀の初頭、インドの貧しい家庭に生まれた超天才数学者ラマヌジャンは、イギリスの大数学者ハーディーによりイギリスに招かれ、数学研究に没頭ししました。
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