化学のレシピ  - 化学演示実験カード -

登録番号: 13
分類番号: A31  化学IA 身近な材料 身近な材料

タイトル:  スチレンの反応

所要時間: 15 分

目  的: スチレンの付加反応や付加重合を観察する

器  具:

加熱器具,試験管,ピペット,スパチュラ

薬  品:

スチレン,臭素,ヨウ素,濃硫酸,過マンガン酸カリウム,発砲スチロ−ル

事前準備:

方  法:

  1. スチレン1mlを試験管に取り,薄い過マンガン酸カリウムを加える。ただちに,褐色に変色する。
  2. スチレン0.2mlを試験管に取り,臭素をピペットで1滴ずつ加える。パチンと音を出して反応し,臭素の色が瞬間に消える。
  3. スチレン1mlを試験管に取り,スパチュラで少量のヨウ素を加える。手で触っても熱いくらいに加熱し,放置すると数分後にヨウ素の色が消失する。
  4. スチレン2mlを試験管に取り,濃硫酸を1滴加える。すぐに試験管を振り,内容物をかいまぜ,白濁してきたら放置して観察する。急激な発熱とともに重合が観察される。
  5. 発砲スチロ−ルを太い試験管に入れ,おだやかに加熱する。ガラス棒で上から押さえてゆっくりつぶすと透明樹脂になる。

留 意 点:

スチレンと臭素の蒸気が反応して臭化物は催涙性を示す。重合反応はかなりの発熱なので火傷に注意する。

関連領域:

化学IB 有機化合物 芳香族炭化水素

参考文献:

「実験による化学への招待」(日本化学会編)

化学レシピ 岐阜県高等学校理化教育研究会

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