腕支持の力を付けたり、逆さ感覚を付けたりするための準備運動です。
主にマット運動や、跳び箱運動の準備運動として行うことが効果的です。
○肋木上がり
- 低い位置から始め、腕で支持する感覚を十分につかませます。
- 足の高さを少しずつ高くしていくと倒立の姿勢につながります。
- 腰が下がらないように、お腹に力を入れて行うことも大切です。
「ひじを伸ばして」 「前を向いて」「顔を上げて」
○かべ倒立
- 両手を肩幅に開き、ひじを伸ばして着手します。
- 手のひらは大きく広げ、マットをつかむようにします。
- 着いた手の間か、少し前(かべ側)を見るようにして行います。
※視線が自分の足の方向だと、背骨が丸くなって腰が上がりにくかったり、前転してしまったりします。
「お手玉を見て!」
○頭倒立
- 初めは、首に負担がかからないように、安定した土台(着手位置と頭の着く位置)がつくれるまで、ひざを曲げた状態で行ってもよいでしょう。
- 背中が丸まらないために、頭は髪の生え際を着くように指導します。
○補助倒立
- 倒立する子
- 両手を開き、肩幅の広さでひじを伸ばしてしっかり着手をします。
- 視線はかべ倒立や頭倒立と同様に、着手位置より少し前を見て、両手と視線で正三角形を作ります。
- 足を蹴り上げるときも、視線とひじを意識して行います。
- 受ける子
- 倒立をする子の伸びている足(先に上がってくる足)を受けるようにすると確実に補助できます。
- もった足首を上に引き上げるようにすると効果的な補助となります。
- 自分で足を上げてこられない子には、横について足をもった状態から補助させます。
※倒立をやめる時は、片足ずつゆっくりとはなすようにすると、転倒の不安が解消されます。