活用例2

「大地の変化」 ペグマタイト(晶洞)の活用
 先に紹介した珍しい鉱物も興味関心を高めるには良いが、深成岩ができる際に生じるペグマタイトは、そのでき方や鉱物の結晶のでき方を学ぶに大変都合良い教材となる。このペグマタイトは、岩石の採掘の際に時折岩石中から発見されるが、現在鉱山からの岩石の切り出しが行われていない状況では、新たな標本を大変入手にしにくくなっている。博石館の現存のコレクションは、大変学習に役立つ素晴らしいものであり、申し出によって借り受ける事が可能である。

単元 大地の変化 「深成岩のでき方」における活用例
○提示された鉱物の結晶(有色鉱物=紫水晶など)を観察する。(数量的に余裕があれば、一人一つまたはグループ一つずつ配布し、観察する。)
○それらが、鉱物の結晶であることを予想したり、説明を聞いたりして理解する。
○同様な結晶鉱物として日本(岐阜県)で産出する代表的な鉱物、長石、石英、雲母を観察する。 (数量的に余裕があれば、一人一つまたはグループ一つずつ配布し、観察する。)

○それらのできた場所、でき方について予想する。
○ペグマタイト(長石、石英、雲母を有するもの)を観察する。
○それがゆっくり冷え固まった事、そういう固まり方ができる場所について推察する。−硫酸銅、食塩の結晶のでき方を想起する。
○ペグマタイトを作る花崗岩の成因とでき方、その組成が先の結晶の集合体である事を理解する。
○偏光顕微鏡の観察により、花崗岩の結晶構造を観察し確認する。
○浅いところでできた岩石について、その構造を推察する。(次時へ)
 

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