活用例1

1「大地の変化」
東濃地方の地層から産出するする示準化石や示相化石を用いて、堆積した年代が新生代であり、当時の気候は温暖であったことを推定する学習

T 地層の生成年代(新生代)を推定する示準化石

● 動 物 ● ● 植 物 ●
〈デスモスチルス〉
 ゾウやジュゴンに近い哺乳類で、海辺で海草などを食べて生活していたと考えられる。2500万年前に出現し、1400万年前に絶滅した。
〈コムプトニア〉
 ヤマモモの仲間で、1700万年から1500万年前の地層からよく見つかる。暖かなところに生育していた。

U 堆積環境(暖かな気候)を推定する示相化石

● 動 物 ● ● 植 物 ●
〈ビカリア〉
 浅くて、淡水と海水の混じる汽水の海底で生活していた巻き貝である。

〈フウ〉
三つ又に分かれた葉を持っていて、1700万年頃生育していた。 
● 動 物 ● ● 植 物 ●
 
〈花形サンゴ〉
 暖かくきれいな浅い海であったことを示す。1600万年〜1500万年前の地層から見つかる。

〈メタセコイア〉
 中国奥地で生きているものが発見され、「生きている化石」として有名。
〈東濃地域の地理図〉
 今から2000万年から1500万年前までの間の東濃地方の湖や海の変化は、次の3つの時代区分に分けれる。
T 湖の時代
U 湖から海への時代
V 浅い海から深い海絵の時代
*左図は、TからUへの移行を示す古地図