古くから、木曽川は上流部（長野県木祖村）で伐採された材木を伊勢湾へと運ぶ水運として利用されてきました。しかし、明治44年に八百津発電所、大正9年に兼山発電所、昭和11年に今渡発電所とダムが作られ、水運の条件が悪化していきました。高山線等の開通により、水運から陸運へと移り変わり、木曽川は水運より観光としての利用価値の高さが認められていきました。こうして「日本ライン下り」は身近なレジャーとして好評を博し、ライン下りと言えば川下りの代名詞となっていったのです。