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所 在 地・・・吉城郡宮川村大字塩屋
開 設 年・・・1995年

施設の概要

飛騨みやがわ考古民俗館は、「郷土文化伝習館」と「出土文化財管理センター」とで成り立っています。郷土文化伝習館は、近年まで使われていた貴重な生活文化資料を約12,000点収納しています。日用品から信仰関連のものまで、さまざまな民具が収められています。このうち降雪期に関わる民具2,800余点が、有形民俗文化財として国の指定を受けています。出土文化財管理センターは、数年来の発掘調査で得られた出土品の数々を、整理・保管・管理するための施設です。出土品の大半は縄文時代(1万2,000〜2,400年前)のもので、みどりと 清流に育まれた太古の宮川のようすを伝える貴重な資料です。


▲展示室

展示資料の紹介

  1. 除雪・暖房用具
    バンバと呼ばれる雪かき用の道具、暖をとる囲炉裏、ヒバチ・コタツ類、雪道を歩くワラぐつ やカンジキなど。

  2. 雨具・防寒具
    雨具の代表である各種のバンドリ、カサなど。

  3. 農耕・脱穀用具
    アワ・ヒエ・カラビエなどの穀類の栽培・収穫・保存の用具、昭和20年代まで行われていた焼 畑に使われていた農具など。

  4. 狩猟・川漁用具
    熊を突く槍、兎狩り用のワナ、獲物運搬用具、加工具、川漁用具など。

  5. 橇・運搬具
    材木の運搬に使われた各種の橇、橇の速度や方向を調整する附属用具など。

  6. 信仰用具
    しめ縄、御札、節分のまじない札など。

  7. 歴史・民俗資料
    江戸時代の暦、昭和初期の小学校教科書や学校の文集、各家庭に保存されていた記録簿類、出 征兵士を送る旗、手回しの蓄音機など。

  8. 出土品
    動物意匠文土器・吊り手土器・彫刻石棒・石皿(以上縄文中期)、御物石器・石冠(以上縄文 後期・晩期)など。