●井高1号古墳 町指定史跡●

 滝田字宮前39番にあり、後方に丘陵を、前方500m程の所を川浦川が流れ、遠望のきく水田地帯に位置する円墳である。当古墳は、昭和35年4月富加村が史蹟に指定し、古くから「滝田の火塚」の名で人々の知るところとなっている。 径18.50m、高さ水田面より5.10mであるが、水田面より70〜80cmの高さにて段を有し、ほぼ方形プランを示し、その上を円形に盛り上げているところから上円下方墳ではないかと思われる。 入口を南南西方向に開かれ内部はすでに発掘済と思われるが、出土遺物等については不明である。 羨道部、前室部、後室部と後期横穴式石室の代表的形態を残した数少ない好資料である。 石室は比較的大きい河原石、岩石を使用しており、全長7.7m後室巾1.90m、高さ1.5m、前室巾1.85m、高さ1.30m、羨道巾1.20m、高さ0.85mとなっている。 なお後室から天板は8枚にて構成されているが、1枚目〜2枚目にて落ち込んでいる。

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