●木造十一面観音菩薩座像●
この像は、大正14年に国宝と指定され、現在国の重要文化財に指定されている。 檜材の寄木造りで、彫眼、胴は細くしまり厚い膝は安定感を示している。 この仏像ははじめ木地の上に黒漆を塗り、その上に赤漆を塗り、それに金箔をおいたもので、作成当初は眩しい黄金色に光り輝いていたと思われる。 富加町加治田にある清水寺に安置されているが、清水寺縁起によると大同三年(808年)坂上田村麻呂の開基で、延鎮大師の開山とされる。 京都の清水寺と共に延鎮と坂上田村麻呂によって建てられた兄弟寺と伝えている。
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