日本最古の石博物館 地下1Fのご案内

B1F展示室 | 地球最古の石 | 約35億年前の枕状溶岩
虎目石を含む縞状鉄鉱層 | ストロマトライト | ラパキビ花崗岩
上麻生礫岩 | 七宗町周辺の地質模型


施設の概要 | 1階へタイムスリップ!


B1F展示室
B1F展示室には先カンブリア時代の岩石を中心に展示してあります.先カンブリア時代は化石が少ないため,化石からわかることはほんの少ししかありません。そこで,石に残された記録が,地球ができたころのようすを知る重要な手がかりとなっています。また,金・鉄・ウランなどの鉱物資源が多く含まれているので,先カンブリア時代の石は,私たちの生活に欠かせない大切なものです。日本最古の石博物館は世界各国から集められた先カンブリア時代の石を中心に展示してあります。

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地球最古の石(アキャスタ片麻岩)
地球最古の石はカナダ北部のスレイブ地域から見つかった39億6千万年前のアキャスタ片麻岩です。アキャスタ片麻岩が見つかる前は,グリ−ンランド・イスア地域のアミツォク片麻岩(約38億年前)が,地球最古の石でした。将来アキャスタ片麻岩よりももっと古い年齢の岩石が見つかるかもしれません。

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約35億年前の枕状溶岩
高温の玄武岩質の溶岩が海底で噴出すると,表面が海水で急に冷やされて,枕のような形になります。これが次々につみ重なってできるのが枕状溶岩です。枕状溶岩は海底火山活動の証拠です。

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虎目石を含む縞状鉄鉱層
海水の中に溶けていた鉄分が,原始的な藻類によってつくりだされた酸素と結びついて,大規模な縞状鉄鉱層ができました。縞状鉄鉱層の縞模様は,鉄とシリカ(ガラスの主成分)が交互に沈殿してできたものです。縞状鉄鉱層の大部分は,26億年前から19億年前にできました。金色の部分は虎目石です。虎目石はオーストラリアと南アフリカがおもな産地です。

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ストロマトライト
ストロマトライトはシアノバクテリアという原始的な藻類がつくった縞模様のある石灰岩です。原始的な藻類のつくった酸素によって地球環境は大きく変わりました。ストロマトライトは現在の大気中の酸素がいつごろたまったのかを知る手がかりです。ストロマトライトは原生代の地層が分布するところなら,ほとんどどこにでも見られます。

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ラパキビ花崗岩
ラパキビ花崗岩の主要な鉱物は,斜長石に取り囲まれた卵型のカリ長石(正長石)です。このほかに,石英・黒雲母・角閃石も含まれています。典型的なラパキビ花崗岩は約17〜15億年前にできたもので,フィンランドやスウェ−デンに広く分布しています。石材として人気があり,日本にも大量に輸入されています。

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上麻生礫岩
礫岩は,石ころ(礫)の集まったものがかためられてできた石です。そのため,礫岩の中には,いろいろな時代の,いろいろな種類の石が含まれています。日本最古の石は,上麻生礫岩の中に含まれている20億年前の片麻岩礫です。この石は,1970年に名古屋大学の足立教授(当時大学院生)によって発見されました。上麻生礫岩には,砂岩・石灰岩・頁岩・花崗岩・片麻岩などの礫が含まれています。また,オ−ソコ−ツァイト(丸い石英ばかりでできている砂岩)など,大陸地域に特有な石も含まれています。上麻生礫岩は日本列島が大陸にくっついていた証拠です。

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七宗町周辺の地質模型
七宗町とその周りの地域の地質模型です。地質模型というのは,地表の木や土などをはぎ取ると,その下に,いつの時代の,どんな石が,どのような形で分布しているのかを表したものです。七宗町周辺は三畳紀(約2億3千万年前)から,ジュラ紀(約1億6千万年前)のチャート・頁岩・砂岩が広く分布しています。この地域の地質は日本列島がどのようにできたかを知る上で重要です。

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