自分の目で

 プラネタリウムが’88年11月にオープンし、ここ岐阜市科学館は星と宇宙の世界に触れる場として多くの方に利用されるようになりました。これを機会に、今年度は天文分野のサイエンスガイドを発行することにしました。プラネタリウムでは、1回の投映時間の半分をその夜の星空の解説に当てています。プラネタリウムは、昼間でも雨の降る夜でも空いっぱいに輝く星たちと出会える素敵なところです。しかし、さらに星と親しくなるには、やはり実際に自分の目で夜空を見るのが一番です。

星空のガイド

 この冊子は、星空を観察するときのガイドブックとなるよう、星座の紹介を中心に編集しました。月や惑星の観察、天体写真の撮影など天文には他にも興味ある内容がたくさんありますが、これらは紙数の都合もあり、次の機会にゆずりました。

ほしぞらとあそぶ

 1年の星空の移り変わりを、ひと月を単位としてまとめました。まず、その月の星空を概観してから代表的な星座の見つけ方を紹介し、次に1つの星座について、神話・伝承などに触れ、さらにその星座に関連した天文の話題を取り上げました。星空の紹介は4月から始まっています。
 何十光年、何百光年の彼方から宇宙を旅し、やっと地上に届いた光。星たちの輝きを目にすれば、私たちは宇宙の中に住んでいるのだと実感できるかも知れません。この冊子を手に、星空めぐりをぜひ楽しんでみてください。