風とは?
風は、空気が動くことで起こります(図1)。
人が歩いたり、走ったりしても風が吹いているように感じるのも、同じことです。
だから、風を観測(するときは、静(かに立ち止まって観測(します。
風向とは
風の吹(いてきた方向を「風向」といいます。
風向は、東・西・南・北と、その間の北東・南東・南西・南東の8方位(で表します(図2)。
たとえば、北から南に向かって吹(く風を、「北の風」または「北風」と呼(びます。
風向は、もっとこまかく「16方位(」で表すこともあります(図3)。
風速とは
風の速さを、「風速」といいます。
風速は、空気の動きの速さで表します。
空気が、北西から南東に向かって1秒間に1m動けば、その時の風は「北西の風、風速1m/秒」と観測(します。
風がまったく吹(いていないときは、「無風()」や「静穏()」などと呼(びます。
問題
下の△にあてはまる言葉は、なんでしょうか。
- 1.空気が南西から北東に向かって、1時間に36km動いたとき、その時の風は、「△の風、風速△m/秒」です。
- 2.空気が西から東に向かって1秒間に3m進んでいるとき、中田君が自転車に乗って、東から西に向かって1秒間に4m進んでいました。
この時の風は、「△の風、風速△m/秒」です。
答え合わせ
答え
- 1.空気が南西から北東に向かって、1時間に36km動いたとき、その時の風は、「△の風、風速△m/秒」です。
- 南西から北東に向かって吹(く風は、「南西の風」です。
- 1時間は60分、1分は60秒ですから、60×60=3600で、1時間は3600秒です。36kmは、36000mです。
- よって風速は、36000m÷3600秒で、「10m/秒」です。
- こたえは、「南西の風、風速10m/秒」です。
- 2.風が西から東に向かって1秒間に3m進んでいるとき、中田君が自転車に乗って、東から西に向かって1秒間に4m進んでいました。
この時の風は、「△の風、風速△m/秒」です。
- ちょっといじわるなもんだいでしたね。
- 風を観測(するときは、かならず、静(かに立ち止まって観測(します。だから、中田君が動いている速さは計算に入れません。
- こたえは、「西の風、風速3m/秒」です。
問題2のポイント
問題2のとき、中田君は、風速の3m/秒よりももっと強い風を感じています。それは、中田君が風向とはぎゃくの向きに進んでいるからです。
風速3m/秒に、中田君の進む速さ4m/秒を足した7m/秒が、中田君が感じている風速です。
中田君は立ち止まらないと、ちゃんとした観測(ができません。