降水量こうすいりょう

小学校では習わないけど、大切な観測かんそく

降水量こうすいりょうとは

空からは、雨や雪がってきます。この雨や雪の正体は、水です。

空から、どれだけの水がってきたかを、「降水量こうすいりょう」というりょうで表します。

降水量こうすいりょうは、長さの単位たんいmmミリメートル」で表します。

かんたんに「ミリ」と言ったりします。

これは、平らな地面に、1mmの深さで雨がたまったことを表します。

降水量こうすいりょうは深さをはかる

たとえば、1m2の地面に1ミリの雨がったとき、そのりょうはどれくらいになるのでしょうか(図1)。

図1 面積めんせきと深さは水のかさになる

答えは、「1リットル」です。

1m2は1m×1mですから、1m×1m×1mm、つまり100cm×100cm×0.1cm=1000cm3で、1リットルと分かります。

天気予報よほうでは、よく「1時間に1ミリの雨がった」などといいます。

でも1時間に1ミリの雨って、どんな雨か分かりにくかもしれません。

1時間に1ミリの雨は、10分間でやく0.17リットル。これはコップ1ぱいぐらいの水ですね。

この水を頭からかぶることをイメージしてみましょう。。

この水を頭からかぶると,人間はびしょぬれになってしまいますが、実際じっさい、雨のっている屋外で体に受ける雨のりょう少量しょうりょうなので、人によっては、カサをささなくても気にならないくらいの雨になります。

1時間に3ミリや5ミリの雨になると、道路に水たまりができます。

10ミリの雨は、道路全体が水びたしになり、外を歩くと足元がぬれます。

このように、水のりょうなのに「深さ」ではかるのは、雨を受けとめるうつわの面積めんせきで水のりょうがわかるからなのです。