地震じしんが起きた場所

地震じしんが起きた場所の調べ

地震じしんがどこで起きたのかどうやって調べる?

地震じしんが起きた場所、つまり「震源しんげん」は、地震じしん計に記録きろくされた地震じしんの波のデータを使って調べます。

地震じしんの2つの波

地面の下で地震じしんが発生すると、地震じしんの波は上下左右前後、いろんな方向に向かってつたわります。

この地震じしん波は、次の2種類しゅるいに大きく分けられます。

この2つの波はつたわる速度がちがうので、地震じしんが発生した場所を同時に出発しても、地震じしん計が設置せっちされている場所にとど時刻じこくことなります。

図1 たて波と横波のつたわり方のちが

2つの波のゆれのつたわる速さのちが

図2は、実際じっさい地震じしん計で記録きろくされた、ゆれの記録きろくです。2つの波が時間を持って記録きろくされているのがわかります。

早く到達とうたつしているのがP波、おそい方がS波です。

みなさんも、地震じしんが起きたときに注意していれば、2種類しゅるいの波がやってくるのが体で感じることができます。

図2 地震じしん計で記録きろくされた2つの波のつたわる時間のちがい

震源しんげんまでの距離きょりの求め方

ゆれ始めのビリビリとしたたてゆれがP波、しばらくしてやって来るユッサユッサとした横ゆれがS波に対応たいおうします。

これは、かみなりが発生した時、まずピカッと光が先にやってきて、その後ゴロゴロと音がやってくるのにています。

光と音は、かみなりが発生した場所を同時に出発していますが、つたわる速度がちがうので、到着時刻とうちゃくじこくことなります。遠いかみなりほど、ピカッと光ってからゴロゴロと音がするまでの時間が長くなります。

ピカッからゴロゴロまでの時間(秒)を340倍すると、かみなりが発生した場所までのおよその距離きょり(メートル)になります。

同じように、ビリビリのたてゆれが起きている時間(秒)を8倍すると、地震じしんが発生した場所までのおよその距離きょり(キロメートル)になるので、おぼえておくと便利べんりです。

このようにして、P波とS波の到着時刻とうちゃくじこくから、地震じしん計から地震じしんが発生した場所までの距離きょりがわかります。

3か所以上いじょう地震じしん波の記録きろくられれば、地震じしんが発生した場所:「震源しんげん」もわかる仕組みになっています。

震源しんげんから地表に向かってまっすぐに線をのばして地表とぶつかった点を「震央しんおう」とよびます。

気象庁きしょうちょうでは、たくさんの場所に設置せっちした地震じしん計のデータを、回線を使って24時間途切とぎれなく集めて監視かんししています。

集められたデータはコンピュータで処理しょりしているので、地震じしんが発生すると、数分でどこで地震じしんが発生したかを計算することができるのです。

この情報じょうほうは、テレビのテロップなどでおなじみの「地震情報じしんじょうほう」としてみなさんにお知らせしています。