震度しんどとマグニチュード

地震じしんの大きさを表す2つのスケール

気象庁きしょうちょうでは、地震じしんが発生すると、震源しんげん位置いちだけでなく、マグニチュードや震度しんども発表しています。

マグニチュードとは

マグニチュードとは、地震じしんそのものの規模きぼしめあたいです。「マグニチュード5.6」などと、小数点きのあたいで発表されます。

マグニチュード7以上いじょう地震じしんを大地震じしんとよび、とくにマグニチュード8以上いじょう地震じしん巨大地震きょだいじしんとよぶことがあります。かんたんに「M」と表されることが多いです。

マグニチュードは地震じしんのエネルギーと関係かんけいしたりょうで、Mが1大きくなるとエネルギーはやく30ばい大きくなります。

震度しんどとは

一方、震度しんどは、ゆれを感じた場所のゆれの強さをしめあたいで、震度しんど3や5強といった階級のあたいで発表されます。

震度しんどはその場所の被害状況ひがいじょうきょう関係かんけいが深いりょうなので、防災情報ぼうさいじょうほうとして、とても重要じゅうようりょうです。

震度しんどについてのくわしい説明せつめいは、こちら⇒<震度しんどについて>(気象庁きしょうちょうweb)にあります。

日本における震度観測網しんどかんそくもう

気象庁きしょうちょうでは、世界にさきがけて「震度しんど計」という観測測器かんそくそっきによって震度しんど観測かんそくしています。

むかしは、人の感じ方や被害ひがい状況じょうきょう調査ちょうさすることによって発表していました。

人の感じ方にはちがいがありますし、人がいない場所の震度しんどはわかりません。

そして、発表までに時間がかかるといったいろんな問題がありました。

今では、地震じしんの発生から数分以内に、震源しんげんやマグニチュードといった情報じょうほう一緒いっしょに、各地の震度しんど情報じょうほうも発表できるようになりました。

最近さいきんでは、みなさんが住んでいる市区町村ごとに震度しんど計を設置せっちしているところも多くなりました。

岐阜ぎふ県でも、県内の42市町村の全部に震度しんど計が設置せっちされています。

気象庁きしょうちょうではこれらの震度しんどデータも集めて発表しています。

震度しんどとマグニチュードのちが

マグニチュードのあたいはひとつの地震じしんに対して1つ決まるりょうです。

ところが、震度しんどあたいはひとつの地震じしんに対しても、震度しんど観測かんそくしている観測かんそく点によってちがいます。

ふつうは、マグニチュードが大きな地震じしんであっても、震源しんげんからはなれた場所では小さな震度しんどになります。

ぎゃくに小さなマグニチュードの地震じしんでも、震源しんげんに近い場所では大きな震度しんどになることがあります。

これは、電球のワット数と、らされた場所の明るさの関係かんけいていますね。