観測(かんそく)

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予報官からの答え

かほさん:中学生 こんにちは!!とてもわかりやすくて勉強になりました。
特に天気のアニメは、分かりやすくとてもみやすかったです。私は今年受験を向かえ天気について苦戦しています。
二つそこで質問なのですが、雲が移動し、天気の変化をレポートにまとめなさいという宿題がでました。
1日何時間ごとに写真をとるのが良いのですか??
2つ目が、寒冷前線が通る時が変化がよくでておもしろいといわれたのですが、 いつ通るのかわからないし、NHKのニュースでも、やっておらずどうしたらわかるのでしょうか??
よろしければ教えてください。
e-予報官 ありがとうございます。
今後もe-気象台をたずねてみてください。 さて、ご質問の、一日何回雲の写真を撮ればいいか、ということについては正解というものがありません。
10分程度で天気が変化するときもあれば、何時間もほとんど変わらない日もあります。
その日の天気を見ながら判断してください。 また、寒冷前線が接近する日ですが、前もって新聞やテレビの天気予報の時間で天気図をチェックしてみて下さい。
西のほうに寒冷前線があれば、やがて頭の上を前線が通過することが考えられます。
ただ、寒冷前線は、急激な天気変化をもたらすと言われますが、必ずしも起きるとはかぎりません。 雨も降らず、風が変わっただけ・・・ということもあります。
ki-koさん:中学生 気圧計の構造を教えてください。
e-予報官 気圧計にもいろいろありますので、一概には言えません。 一般に知られている水銀の気圧計は下のような原理となっています。
気圧計
泰宏さん:小学生 ぼくは、気象予報士に、なりたいので、図書館へ、行き本を読んでいます。
そのため雨量計や 風速計、最高、最低温度計等は、どこで手に入りますか?
e-予報官 気象測器は民間企業が販売しております。
また測器がなくても気象予報士の資格は取れますよ。
茂原さん:小学生 エーロベンてどうゆう装置でしょうか?また日照計てどのような装置でしょうか?
e-予報官 エーロベンというのは、風車型風向風速計のことで、風向と風速を計ることのできるプロペラ型の機械です。
日照計は名前のとおり、日照時間を測る機械です。
気象測器 図の左が日照計、右がエーロベンです。
お天気マンさん:小学生 温度計は、いつできたのですか?
e-予報官 温度によって物質の体積が増えたり減ったりすることは、ずっと昔からわかっていたようです。 それを規則だてて目盛りを付けた時点で温度計の発見とすると、1720年にドイツ人のファーレンハイト氏が「華氏」を、 1742年にセルシウス氏が「摂氏」を定義しました。
ひろきさん:30代 現在も風船を使って気象情報の収集をしていますか? 昔、小学生くらいの頃に そのような方法を教えてもらった気がします。
e-予報官 はい。高層の気象観測には、ゾンデという気球を使っています。 天気は、高層の大気の状態と密接に関わっているため、 この観測は毎日の天気予報に欠かせないものです。
水素ガスをつめた気球は、1分間に300~ 400mの速さで上昇しながら、 電波により、気圧、気温、風向、風速などのデータを 刻々と地上に送ってきます。 この方法により地上から高さ約35kmまでの観測値が得られます。
詳しくは、 高層気象台のホームページ をご覧ください。
小西さん:小学生 アメダスの観測装置は、だれが考え出したのですか。
e-予報官 かつて気象庁に在籍した木村耕三さんです。 地震や観測の専門家でしたが、 残念ながらすでに亡くなられています。
下元さん:小学生 風速の記録紙を見ていて質問されました。平均風速はどうやって読み取るのですか。 決まった見方があるのですか。 記録紙の真ん中を見ればいいんですか。
e-予報官 記録紙だけから、正確な平均風速を求めるのは、むずかしいのですが、 だいたいの値は、目分量で読み取ることもできます。
記録紙に書かれた線は、風速にばらつきがあるので上下にジグザグになっていると思います。 その、ジグザグしている線の真ん中を通るように線を引いてみてください。 引いた線が、だいたい平均風速となります。 この線が、めもりと平行な直線で引けたら、そのめもりを読めば完了です。
もし、線がななめだったり、上下に波うっていたら、さらにその線の真ん中に線を引いていきます。 この作業を、めもりと平行に線が引けるまで、何回かくりかえしてみてください。
ももこさん:小学生 お天気教室に参加したので天気のことを自由研究にするけれど 雨の量や風速を計る機械の写真があればおくってください
e-予報官 雨量計や風向風速計の写真は、 こちらの ページから開くことができます。お天気教室で見てもらった雨量計の中のしくみなども、 写真つきでせつめいしています。
また、他の測器(そっき)ものせていますので、参考にしてみてください。
森崎さん:小学生 百葉箱を作りたいのですが、設置場所、方位、高さ等、気をつける所を教えてください
e-予報官 百葉箱は、温度計や湿度計を、雨や雪、日射などから守るためのものです。
なので、まず、雨につかったり、雪にうまったりしないような、高さが必要です。
それから、日射で温度が上がりすぎることがないよう、色は白色がてきしています。
また、朝、外の気温が上がってきても、箱の中が同じくらいまで上がるのには、
少し時間がかかってしまいます。(夕方、気温が下がってくるときも、同じです)
この時間差を、なるべく短くするためには、風通しの良いところに設置すると良いでしょう。
桜井さん:小学生 どうやってせまい地域の変化をとらえるのですか。
e-予報官 一番広い範囲を見るには、気象衛星(えいせい)からの画像を使います。 この他、レーダー、ウインドプロファイラ、気象台や測候所、アメダスによる観測データ を利用して、もっとせまい地域の情報を知ることができます。
レーダーは、全国に20地点あって、雨雲の動きを見たり、雨の強さを見たりするのに便利です。 ウインドプロファイラは、全国に25地点あって、上空の風向風速を測ります。 気象台や測候所、アメダスは、全国に約1300地点あり、場所によって違いますが、 雨量、気温、湿度、風向風速、日照、積雪などを測定しています。 これらの情報や、人による雲の観測データなどをもとに、 せまい地域の変化もとらえることができます。 また、こうしたデータをもとに、その地方の地形も考えた上で天気を予報しています。
おむらいすさん:小学生 こんにちわ!! 今、学校でアメダスの勉強をしています。そこで、アメダスのことをいろいろ教えてください!!
e-予報官 アメダスは、「Automated Meteorological Data Acquisition System」の略で、人がいなくても 自動で気象観測を行うシステムです。
アメダス観測所で測定したデータは、電話回線を通って、気象庁へ送られていきます。 そして、気象庁で、そのデータが正しいかどうかチェックをしています。
観測している項目は、雨量だけのところと、雨量、気温、風向風速、日照時間の四要素の ところがあります。アメダス観測所は、全て合わせると全国に約1300ヵ所あり、 そのうちの約840ヵ所で、四要素を観測しています。観測所の平均的な間かくは、雨量は約17km、 その他は約21kmです。
アメダスの説明は、こちら の「アメダスってなあに」にありますので、ごらん下さい。
石田さん:小学生 気象観測の「アメダス」等が故障をした場合はどのような方法で観測されておられるのか、対処されている方法等も含めて教えてください。
e-予報官 「アメダス」で機械が故障した時は、
なるべく早いうちに修理をするようにしていますが、
特別に他の方法で観測するようなことはしません。
すぐには気象台の職員が向かうことができない所に
設置されているアメダスもあって、
そのような観測をすることが難しいためです。
なお、常に職員のいる「気象台」や「測候所」で
観測機械が故障した時は、
代わりの方法で行うことができるもの(気温、湿度、気圧など)
については、観測を行っています。
伊崎さん:小学生 風速はどういうふうに測定するんですか
e-予報官 風向と風速は、こちら にある風向風速計で測定しています。
風向風速計は、いつも風のふいてくる方向を向くようにできていて、
風がふくと先に付いているプロペラが回るようになっています。
風速の速い時は、プロペラが速く回り、
風速のおそい時はプロペラがゆっくりまわります。このプロペラの
まわる速さをはかることによって、風速を測定しているのです。
辰巳さん:30代 雨量計の取付位置について法律等で何か規定が有りますか。 どのような場所に取り付けるとよろしいですか。
e-予報官 地上気象観測指針によって以下のような提言があります。 「気流が水平になる場所、窪地や高台、傾斜地を避け風の吹き上げがある崖縁や山の稜線から離れる。風の吹き抜け、吹き溜まりも避ける。よってビルの屋上は好ましくない。立木・建物からは高さの4倍以上離れた場所に設置する」 また測器の測定位置(雨量計の受水口)についても、地面から40cmとされています。 もっとも一般の方が個人的に観測する場合、さほど神経質になることはないと思います。
mさん:20代 先日の大雪情報で、関ケ原の積雪12センチとありましたが、 関ケ原に(住んでいるのは大垣に近い垂井ですが)近いのに 雪は畑や駐車場の一部分でした。12センチもあればこちらも 路面がもう少し雪が有っても良さそうで、雪の通り道でなかった のですが、関ケ原のどこで観測したデータがテレビで放送される のか教えてください。
e-予報官 情報に掲載したデータは、アメダスの観測値です。 岐阜県内の詳しいアメダス設置場所は、 こちらをご覧下さい。 ちなみに「関ケ原」のアメダスは、不破郡関ケ原町関ケ原にあります。
また、観測データは、 気象庁ホームページからご覧頂けます。
あやさん:中学生 今、理科の授業で天気を学んでいます。 その中で、疑問に思う事があったので今回メールをしました。 その疑問というのは、 「乾湿計を作ったのは、だれか?」 という事です。 調べてみてもなかなか見つかりませんでした。 どうか教えてください。お願いします。
e-予報官 こちらで調べてみたのですが、18世紀後半にスイスのソーシュール博士が考案したものが 最初のようです。現在、広く使用されているアスマン乾湿計の原型は、 19世紀後半にドイツのアスマン博士が考案したものです。