ミスターみかんさん:10代 | 春の移動性高気圧と秋の移動性高気圧の違いを教えて下さい |
![]() | 特に違いというものはありません。 |
松波さん:30代 |
熱帯低気圧と温帯低気圧の事で、お伺いを致します。 今朝あるテレビ番組で、温帯低気圧から熱帯低気圧に変わる事はないと、言っておりましたが、 では、日本の南の海上の亜熱帯気候で、温帯低気圧から、熱帯低気圧に変わり、その後で、台風になる事は、 ないのですか、お聞きします。 |
![]() | 温帯低気圧は気温の急変場で発達しますので、同じ気団内で発生・発達する熱帯低気圧に変化することは原則としてはありません。 ただ低気圧のうち、温帯低気圧の性質を失ってしまったものは、熱帯低気圧としての性質に変化することはあるようです。 ですから「温帯低気圧→熱帯低気圧」はありませんが、「温帯低気圧→温帯低気圧ではない低圧部→熱帯低気圧」はあり得ます。 |
たかゆきさん:小学生 | 今年のもうしょは、新聞でチベット高気圧だと書いてありました。 できるわけをわかりやすく教えて下さい。 |
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地球の低緯度にはハドレー循環という、大きな空気の流れがあります。 これは赤道付近では温度が高いため、空気が持ち上げられますが、その空気は上空で冷えて北緯30度付近で再び下りてくるという流れです。 赤道付近はどんどん空気が上昇しますから気圧は低く、そのすぐ北には空気が下りてくるエリアがありここに高気圧ができます。 これは亜熱帯高気圧と呼ばれます。日本付近に影響を及ぼす亜熱帯高気圧は、太平洋高気圧とチベット高気圧のふたつです。これら高気圧の空気はもともとが熱いため、下りてくるうちに断熱圧縮という現象が起き、温度が上がります。ですからチベット高気圧が強い年は、夏の高気圧が強いとも言え、猛暑になりやすいのです。 なお、太平洋高気圧は天気図で見てはっきりわかりますが、チベット高気圧はできる場所が高原になっているので、地上の天気図にはあらわれません。上空の天気図のみに表現されます。 亜熱帯高気圧の下では下降気流が起きるため、中国大陸や北アフリカのように砂漠になっているところが多いのです。日本ももし海に囲まれていなければ砂漠になっていたかも知れません。 小学生のたかゆきさんには難しい回答かと思いますが、チベット高気圧を説明するには、上記のことを述べざるを得ないので、そのまま説明しました。 |
文化部部長さん:中学生 | 何で暖かい空気の方がかるいのですか?? |
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みけさん:中学生 |
停滞前線は、暖気と寒気の強さが同じといっていたけど、暖気の方が軽いのに何で上に上がらないんですか? 含む水分量が同じということですか? |
![]() | 暖気は上昇します。停滞前線の特徴は、寒気と暖気の力が釣り合っていて、前線としては動かないということだけです。 |
勝山さん:小学生 | 低気圧には前線を伴うものと、 伴わないものがありますがどう違うのですか? |
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前線は異なる性質を持った空気同士の境目です。 温帯低気圧はこの境目で発生、発達することが多いので、 前線を持つのですが、中には同じ性質の空気の中でできる 低気圧もあります。こうした低気圧は前線を持ちません。 例としては、寒冷低気圧、台風(熱帯低気圧)、 地形性の熱的低気圧などがあります。 |
マサミさん:中学生 | 高気圧、低気圧は1000hPa以上、以下できまるんですか? 教えてください!! |
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まわりより気圧の高いところを高気圧、低いところを低気圧と呼んでいます。 なので、「○○hPa以上が高気圧」というような基準はありません。1000hPa以上の 低気圧もあれば、1000hPa以下の高気圧もあります。 |
齋藤さん:小学生 | なんで高気圧低気圧があるの |
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気圧は、上空まで続く空気が地面を押す力です。 普段あまり感じませんが、空気にもちゃんと重さがあって、地面には空気の力がかかっています。 空気の流れ方や温度によって、この力が大きくなったり小さくなったりするので、高気圧や低気圧ができます。 例えば、空気が下向きに下りてきているところは、地面を押す力が強くなり、、 高気圧となります。反対に、空気が上向きに上っているところは、低気圧となります。 また、暖かい空気より冷たい空気は重たいので、冬のシベリア大陸のように、冷たい空気が あるところにも、高気圧ができます。 |
すまっぷさん:中学生 | 台風のときに気圧が下がるのは、分かるんですけど、 晴れのときにも気圧が下がるのは、どうしてですか??教えてください!! |
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台風や低気圧がない時でも、気圧は常に変化しています。 気圧というのは、上空までつづく空気の柱が、地面を押す力のことですよね? この、空気の柱には、たえず風が入ったり出たりしています。 もし、柱の中へ入る風が、出ていく風より多くて、ちょっと詰まったような感じになれば、 柱の中の空気が多い分、地面を押す力も上がるので、気圧は上がります。 逆に、出ていくほうが多くて、すいた感じになれば、気圧は下がります。 また、空気が上昇すると、地面を押す力は弱まるので、気圧は下がります。 低気圧や台風で気圧が下がるのも、このためです。 だから、高気圧におおわれて晴れている日でも、 昼間の日射によって、地面が暖まると、暖かい空気が上昇し、気圧が下がるのです。 |
浜崎さん:50代 |
夏に成ると太平洋高気圧が強く成ると聞きますが。
夏の太平洋上は高温に成り低気圧が発生するのでは思います。 なぜ高気圧が強くなるのですか。これは低気圧で発生した上昇気流の 戻りの為に発生していると言う事ですか? ご教授ください。これと逆の冬のシベリア高気圧も教えてください。 |
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夏には、確かに太平洋高気圧におおわれるようになります。 これは、もっと緯度の低い海上で暖められた空気が上昇し、 それが日本付近で下降し吹き出すためです。 一方、シベリア高気圧は、寒冷な空気が下降して沈降してきて できるものです。このような場合、地上付近では高気圧でも、 上層の方は低圧になっています。 このため、同じ「高気圧」でもちょっと違うんです。 太平洋高気圧のような高気圧は「背の高い高気圧」、 シベリア高気圧のような高気圧は「背の低い高気圧」 と呼ぶこともあります。 |
服部さん:20代 |
気圧と標高との関係についてお聞きしたいのですが、
一般的に標高が高くなると気圧は低くなるといいますよね。 そこで質問なんですが、山の山頂での気圧のおよそのデータと、 気圧の求め方を知りたいのですが。それと、台風などによっても 気圧が変化するので一概には言えないと聞いたのですが、 そのへんはどのようになっているのでしょうか? |
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山頂での気圧データはこちらにはありませんが、
台風はもちろん、さまざまな条件によって地上でも山頂でも気圧は毎日変化しています。 標高が100メートル高くなるにつれて、気圧は、およそ10hPa(ヘクトパスカル)低くなります。 地上の気圧をだいたい1000hPaと考えれば、標高1000メートルの山では900hPa、 2000メートルの山では800hPaとなります。 岐阜の地上気圧は、こちら の「観測データ速報値」から分かりますし、他の場所でも こちら の「天気図を見てみよう」からだいたいの値は分かると思いますので参考にしてみて下さい。 |
服部さん:20代 | すみません。この前気圧と標高について質問したのですが、 それとは別に、標高が高くなると気圧は低下し、 沸点もそれにしたがって低くなるといいますが、 気圧と沸点にどのような関係があるのかも知りたいのですが・・・。 |
![]() | 純粋な水は、気圧が1hPa下がると、沸点も約0.027℃下がります。 以前の高度と気圧の関係を考えると、例えば標高2000メートルの山頂では、 地上よりも約200hPa気圧が低いので、0.027×200=5.4 より、 沸点は100℃から5.4℃低い、94.6℃となります。 |
桐藤さん:小学生 | 初めましてぼくは、小学校五年生です。質問します。なぜ、空気には、 重さが、あるのですか。 |
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「重さ」は、地球がものをひっぱる重力の大きさのことですよね。
地球は、どんなものでも、何かがあれば、それをひっぱっています。 空気も、地球にとっては「もの」の1つですから、 もちろんひっぱっられるため、ちゃんと重さがあるんです。 1リットルで、だいたい1.29グラムくらいの重さです。 空気は目に見えないし、普段生活していて、空気が重いなぁと 感じることもないので、不思議に思うかもしれませんね。 風がふいた時などに、「空気がある」と感じることはできますが、 「空気の重さ」を実感することは、そうないことですよね。 でも、もし空気をぬいたビンとそうでないビンを用意して、てんびんの 両側にのせたら、空気の入ったビンの方が重くて下にかたむくはずです。 あの有名なガリレオ・ガリレイも、この方法で空気に重さがあることを確かめたそうですよ。 |
!兼ちゃん!さん:中学生 |
気圧についての質問です!\(・A・)/ 天気予報で出される気圧と、学校で測った気圧とちがいました。 気圧は高さによって変わるんですか? 詳しく教えてください!! |
![]() | 変わります。 気圧は、空気による圧力です。 標高の低い所ほど、その上にたくさんの空気が積み重なり、 圧縮されて、密度が大きくなります。 そのため、標高の低いところのほうが気圧が高くなります。 学校での気圧は「現地気圧」と呼ばれるもので、 気象台から発表される気圧と比較するためには、 海面の値に補正する必要があるのです。 また気象台でも、現地気圧は計っています。 |
しゅうへいさん:中学生 |
気圧のところに 「地球上の空気は,約1万kgものおもりを,1m2の板の上に置いたときと 同じ圧力を,地球上の全ての物体に与えていることになります。 もちろん,私たちの体も,同じ圧力を空気から受けているのです。」 と、ありますが私たち人間はなぜつぶれないんですか?(圧力をうけているのに) |
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ここのことですね。 たしかに、空気の圧力は、書いてある通りとても大きな力なのですが、 同じ方向から、この力で物を押しているわけではないのです。 空気中にある物はすべて、ありとあらゆる方向から、同じ力を受けています。 たとえば、テーブルは、その上から空気が大きな力で押しているのですが、 まったく同じ力を下からも押し返しているために、力は差し引きゼロになるのです。 また、木で出来ているテーブルは、内部に空気を含んでいますが、 この空気が内部から同じ力で押し返しているので、テーブルはつぶされません。 人間のからだも内部に空気を含んでいますし テーブルよりももっと複雑な形をしていますが、同じことです。 こんなふうに、内側から押し返す力が常に働いている人間のからだが、 もし空気の無い宇宙に、宇宙服も着けずに出ていってしまったら、 外側から押す力はまったく無いので、内側から押す力だけが働いてしまい、 ・・・ちょっと考えたくないことが起きるでしょうね。 |
野波さん:中学生 |
圧力と気圧についての質問なんですが ペットボトルのなかに熱いお湯をいれてふたをすると ペットボトルがへこみましたが、これはどうしてなんでしょうか。 |
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熱いお湯は、つねにたくさんの水蒸気を出しています。 なにも入っていないペットボトルにお湯を入れると、 元からペットボトルの中に入っていた空気は、 お湯から出る水蒸気に追い出されてしまいます。 ここでふたをすると、ペットボトルの中は、お湯を入れる前よりも少ない空気と、 水蒸気で満たされることになります。 ところで、水が水蒸気になるとき、その体積はとても大きくなります。 20℃の水が100℃の水蒸気になるとき、 なんと約1700倍にもなるのです。 逆に、水蒸気が水に戻るときは、1700分の1になるということが言えます。 ペットボトルの中に満たされた水蒸気は、冷やされると水に戻り、 その体積は急に小さくなります。 でも、ふたをしているので、中に空気が入ってくることはありません。 中の空気の量は追い出されて少ないままなので、 外の方が気圧が高い状態となります。 (何も入っていないペットボトルに口を当てて、 中の空気を吸い出そうとしたときと同じことです。) ペットボトルを外から中に向かって押す力がはたらき、 ペットボトルはつぶれるのです。 |
あやさん:中学生 | 低気圧はどのようにして出来るんですか? |
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低気圧は、上昇気流(じょうしょうきりゅう)により、起こります。 上空に向かって空気が流れることで、地面付近の空気が、まわりよりちょっと薄くなるのです。 このため、低気圧の中心に向かって、まわりから空気が集まってきます。 集まってきた空気は、上空に向かって流れ、また上昇気流を生みます。 |
あやさん:中学生 | 天気はなぜ、西から東へ動くのですか? |
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上空、およそ一万メートル付近の空気の流れのせいです。 この付近では、毎秒およそ100メートルの強い風が、西から東に向かって、 ほとんど一年中吹いています。 この風のために、低気圧や高気圧が西から東に向かって流され、 天気も、西から東へと移っていくのです。 |
あやさん:中学生 | 等圧線はナゼ低気圧や高気圧を丸く囲むのですか? |
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等圧線を、地図で見かける等高線だと思ってください。 山の回りの等高線は、必ず、頂上を丸く囲んでいます。 等高線がもし途中で切れてしまっていたら、切れた先の高さが分かりませんよね。 これと同じく等圧線も、高気圧や低気圧の中心を、丸く囲んでいるのです。 |
金誠さん:小学生 |
高気圧では、なぜ風が右回りで、 低気圧では、左回りなのですか? あと、なんで、低気圧と、高気圧で分かれているのですか? |
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こちらの「高気圧周辺の風」「低気圧周辺の風」という所に、 高気圧周辺や低気圧周辺の風の図があります。 これを見ながら読んでください。 地球は、北極と南極をむすんだ軸を中心に 回転(自転)しています。 この自転の影響で、地球の北半球にある物は、 動こうとするときに、自分の進みたい方向に向かって 左がわからのちからを受けているのです。 (南半球では、右がわからのちから) この力は、ふだん私たちが走ったり、 電車に乗っていたりする時は、 感じることはできないほど弱い力です。 ところが、高気圧や低気圧のまわりの風は、 この力の影響をうけやすいので、 風の進みたい方向の左がわから力をうけ、 方向がそらされてしまいます。 高気圧の中心からまわりに向かって風が吹き出していますが、 左がわから力を受けるので、 右回り(時計回り)に風が吹き出します。 低気圧のまわりから中心に向かって風が吹きこんでいますが、 左がわから力を受けるので、 左回り(反時計回り)に風が吹きこみます。 受ける力の方向は、北半球ではかならず左からですが、 風が吹き出すか吹きこむかによって、 高気圧では右回り、低気圧では左回りと分かれているのです。 このような、地球の自転のせいで 左がわから受ける力を「コリオリのちから」と呼びます。 理解するのはちょっとむずかしいと思いますが、 絵をかいたりして、何度も考えてみてください。 |
ムーミンさん:40代 | 気圧の谷って何ですか。そこはどんなお天気ですか。 |
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「気圧の谷」とは文字どおり「谷」のことで、 まわりより気圧の低いところです。 「低気圧」というのもまわりより気圧の低いところですので、 もちろん低気圧も「気圧の谷」の一つであると言えます。 気圧の谷は、西から東へと進むことがほとんどですが、 その進む方向の前がわには、南から暖かい空気が入りやすく、 進む方向の後ろがわには、 北から冷たい空気が入りやすいので、 暖かい空気と冷たい空気がぶつかって雲ができて、 たいてい、天気は悪くなります。 |
てるてる花子さん:40代 | 温帯低気圧の発生は寒気と暖気がぶつかる前線ところで起こる の知っているのですが、どういう仕組みで前線が波打ちはじめる のかがわかりません。 よろしくおねがいします。 |
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日本のある中緯度地域では、上空に偏西風が吹いています。
偏西風は、数1000kmの周期で南北にうねうねと蛇行しながら、
西から東へと地球を回っていく風です。 この風が波打っていることで、極側の冷たい空気と赤道側の暖かい 空気が混ざるように運ばれ、大気はバランスを保っています。もし 波打っていなかったら、低緯度地方の温度は年々上がり、 極地方の温度は年々下がってしまうでしょう。 この、偏西風の蛇行に伴って、 寒気と暖気がぶつかることで、温帯低気圧が生まれます。 なので、始めから少し波打った状態にあると考えて良いと思います。 そして、北半球では、西側に寒気、東側に暖気が入って 低気圧は発達し、前線は大きく折れ曲がるようになるのです。 |
りーたんさん:中学生 | 天気図の気圧で13.2hpaなど少数点だった場合は、 どのように記入すればいいいいのですか。 |
![]() | 短波放送の気象通報のみ、小数点1位以下を放送します。 こうした質問に正解はありませんので、 四捨五入なり、「132」とするなり、分かりやすいように 記入すれば良いと思います。 |
☆あーこ☆さん:中学生 | ヘクトパスカルって何ですか? 天気図を見ていたら気になったので 教えて下さい!!!! |
![]() | 気圧を表す単位です。 こちらで 気圧について解説しています。 |
ててててててさん:中学生 | 低気圧と低気圧,高気圧と高気圧がぶつかったらくっついてしまうの? |
![]() | 高気圧や低気圧はただ単に、気圧の高いところ、低いところと いう意味ですので、「くっつく」という表現は 適当でないようです。同じ大気の流れの中にあるので、 正面衝突のようなことはありません。 ただ台風は、完全に独立した渦ですので、接近すると、 互いに影響しあって複雑に動き、時には一方が他方に吸収されて しまうようなこともあります。 |
ひろさん:10代 | 気圧は水銀の気圧計で計ると聞きました。 水の気圧計を作ったとしたら大きくなってしまうそうですが、 どのくらいの大きさになるのですか? |
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気圧計は図のように、気圧計の液体の重みと、
周囲の空気が液面を押す力の釣り合いで測ります。
したがって、気圧計内の液体の高さは、
その液体の密度に比例するのです
(気圧計の断面積は影響しません)。
水銀の密度は水の13.6倍ほどですので、
1013hPaのときで言えば、水銀0.76mに対し、水10.3mとなります。![]() |