朱夏さん:小学生 |
なぜ、北極と南極は温度が違うの??? 赤道から見たら、同じ距離なのに、南極の方が寒いの??? |
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北極は海になっていますが、南極は陸地になっています。 そして、南極ではその陸地の上にどんどんと雪が降り積もり、厚さ2,000メートルもの氷の層・氷河となっています。 そのため、南極は平均の高さが2,300メートルもあって、富士山の5合目と同じ高さです。 もともと太陽の光が当たりにくく、気温の低い極地であり、なおかつ高い山と同じ気候となれば、寒いのも当然と言えますよね。 |
安藤さん:中学生 |
過去の(30年前、40年前、50年前)恵那市の毎月の気温データを入手したいですがどうすれば良いでしょうか? 見学に伺えば過去のデータが閲覧できるでしょうか? 20年前まではそちらのHPで情報が得られました。 よろしくお願いします。 |
![]() | アメダス展開以前は、気象通報所の資料が岐阜地方気象台にあります。これはインターネットでは公開されていないので、気象台に来ていただければ閲覧できます。 |
さやさん:10代 | 観測した気温と体感温度は違うという話を聞いたことがあるんですが、なぜなんですか? |
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暑さ寒さを感じるのは気温だけではありません。 一般に湿度が高いと体感温度は高く感じられ、また風が強いと低く感じられます。 夏ならば、湿度が高く風の弱い日がより暑く感じますし、冬ならば湿度が低く風の強い日が寒く感じます。 |
松浦さん:中学生 | 僕は、今横浜に住んでるんですが、兵庫のほうが、暑いような気がします。 何故横浜は、涼しいのか教えてください。お願いします。 |
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神戸と横浜の平均気温を比較すると、神戸のほうが7月で1.4度、8月で1.1度高くなっています。
ですから当然、兵庫県のほうが暑いでしょう。 横浜のほうが涼しい原因は、慢性的に西日本のほうが気温が高いことと、 太平洋から時折吹いてくる、冷涼な東~北東風のためと思われます。 |
しゅんさん:小学生 |
アスファルト、庭、風通しの良いところで気温を計ったらずいぶん差があった。 どうしてですか。ぼくたちは、野球をしたり、道路を歩いたりするときは、その日の最高気温より高い所でしていると思う。 最高気温は、道路では○度、校庭では○度とかも天気予報で教えてほしいけどテレビで言わないのはどうしてですか |
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気温というのは、芝生の上約1.5メートルの日光の直接当たらない、風通しの良いところで計ることと決められています。 でもアスファルトで固められた道路の上などはもっと暑く感じますよね。ではなぜ、そういうところでは気温を計らないのでしょうか? アスファルトの上にいる人はたしかにとても暑く感じます。でもすべての人が道路を歩いているわけではありません。 校庭でキャッチボールをしたり、川のほとりで水遊びをしている人もいるでしょう。冷房の効いた部屋の中で涼しい思いをしている人もいますよね。 つまり、どんな人もそれぞれ違う気温を「実際の気温」と感じているわけです。 これらのまったく違う暑さをあらわすためには、どこかに「共通する基準」というものが必要となってきます。 たとえば道路でも、車が通れないような幅のせまい道路と、一日に何万台もの車が通る道路では違うかも知れません。 校庭でも草がいっぱい生えたところと、最近は舗装された校庭もありますから、これらは温度が全然違いますよね。 つまり道路や校庭では「共通する基準」というものがつくれないわけです。 ですから気象観測では、気温を計る場所や条件がきびしく決められているわけです。 |
てるてるさん:20代 |
対流圏では100m上昇すると約0.6℃下がるといわれておりますが、なぜでしょうか? また、中間圏、熱圏では温度上昇しますがなぜでしょうか? |
![]() | 暖かい空気は軽いため上昇します。したがって本来なら暖かな空気は上空にたまるはずですが、重力のため空気は地表面近くほど多くなります。そのため地表面付近では断熱圧縮という現象がおきて空気が暖まります。対流圏ではこのふたつの矛盾する現象が同時に起きてバランスが取れているので、おおまかに0.6℃/100メートルという値が出るわけです。 対流圏以外では、大気の組成も、圧力の分布も違っており、また太陽からの電磁波の影響などで、上空ほど高温になるような層も出てきます。 |
由記さん:小学生 | 天気の予報で最低気温と最高気温はどのようにして予想している のですか? どう調べているのですか? |
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コンピューターが予測した値をもとに、
予報担当者が修正して、発表しています。
では、コンピューターは、どのように計算しているのでしょう? 気温は、太陽によってまず地面が暖まり、地面から空気が暖められることで 変化します。このため、季節や雲の量などによって 変わってきます。これに加えて、北から冷たい空気が入りこんで来る時、 南から暖かい空気が入って来る時など、 様々な状況を取り入れた計算が行われて、 気温の予想ができるのです。 予報担当者は、その日の実際の天気や観測値をもとに判断して 計算値を修正して発表します。 |
ゆかさん:20代 | 初めまして。先日、小学校1年の子供より、「どうして北と南で気温が違うの?」と質問されました。 日本でも北の北海道と南の沖縄では違い、 同じ県の中でも北の方の気温と南の気温が違っていたりします。 子供は特に同じ県の中で気温が違うことが気になっているようなのですが、 どう説明したら良いかわかりませんでした(というより、私自身がなぜなのか良く理解していないからですが・・)。 質問が分かりにくいかもしれませんが、よろしくお願いします。 |
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北海道と沖縄の気温の違いは、
おもに太陽光線の入射角度の違いのためです。
ちょっと難しいですが、太陽光線の強さは、
太陽が見える角度の正弦に比例します。 簡単なイメージ図と、緯度による強さを下に示しました。 北極に近づけば、太陽は、 より斜めから照ることになります。 斜めから光を受けると、同じ量の光でも 広がって地面に当たるので、同じ面積で受ける光(熱)は 小さくなりますよね? また、同じ県で気温が違うのは地形の影響もあります。 標高の高い所では気温は低くなりますし、 内陸の方が暖まりやすく冷めやすい傾向があります。 ![]() 太陽光線は地球に対して、平行に入る。 ![]() 北極に近づくと、太陽光線は地面にななめから入る。 ![]() 緯度と受ける太陽光線の強さの関係 |
りんごさん:中学生 | 放射冷却現象ってなんですか? |
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簡単に言うと、物が外へ熱を出して(放射)冷える(冷却)ことを
放射冷却と言います。言葉は難しいですが、実は
みなさんが使う鉛筆や机から地球まで、全ての物が持っている
性質なのです。たとえば、お湯をわかした後のやかんは、
とても熱いですが、火を消して放っておくと、
だんだん冷めてきますよね?これも、やかんの放射冷却と言えます。 天気予報で「今夜は放射冷却により冷え込むでしょう」などと言う 時は、主に地面の放射冷却を指しています。地面が冷えるために 地面の近くの空気が冷やされ、気温が下がる、という意味です。 特に、風が弱く晴れた夜は、冷えた空気がまわりの空気と 混ざりにくい上に、地面の熱は雲によってさえぎられることなく どんどん空へ出て行くので、冷え込みます。 |
はじめさん:10代 | 気温がかなり下がると風がなくなると聞いたことがるのですが、 本当でしょうか?北海道とかでマイナス20度とか30度とかの時 とおもいますが。 寒いというと吹雪のイメージがあるのですが、体感気温が低いだけで、 吹雪の時は実はそれほど気温が低くなく、本当に寒いときは風はなくなるのでしょうか? よろしくおねがいいします。 |
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気温が下がると風がなくなるのではなく、風があっては気温があまり下がらないのです。 通常、空気は地面付近ほど暖かく、上空に昇ると冷たくなります。 しかし一方では、冷たい空気は重いため、地面付近に溜まることがあります。 このとき、少し上空より、地面付近のほうが低温になります(接地逆転という)。 この冷たい空気のかたまりは、風があると吹き払われてしまいます。 そのため、風のない穏やかな朝などに、気温が下がりやすいのです。 |
なつ&みおさん:小学生 | 気温はなぜ上がったり下がったりするんですか?教えて下さい! |
![]() | 気温を上げたり下げたりするおおもとは太陽です。 太陽が照っている時は暖かくなりますし、 また空気が温められることによって風がおこり、 空気を動かすことで気温も変動します。 |
くろさん:中学生 | 1年で秋の日が一番気温の差が大きいのは何でですか? |
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岐阜の記録で見ると
1年のうちで最も昼と夜の気温差(日較差という)が大きいのは
春です。しかし、それに次いで秋も大きくなっています。
高山は雪雲が入りやすいためなのか、
春にしか山がありませんね。![]() おそらくこれは気団が影響していると思われます。 冬は冷たい気団におおわれ、気温は昼間も低めにおさえられ、 逆に夏は暖かな気団におおわれるため、夜に気温が下がりきら ないためと説明できます。 そういった特定の気団におおわれない、 春や秋は、晴れた日は昼夜の気温変動に支配されるため、 日較差が大きくなる・・・・といったところでしょうか。 でも、実際はこれだけではなくて、他にもいろいろな理由が あるようです。 なお、他の地方ではこれとは違う傾向があらわれる場合も あります。 |
おかやまさん:40代 | 熱帯夜の定義を教えてください。 宜しくお願いします。 |
![]() | 最低気温が25℃以上の夜を熱帯夜と呼んでいます。 |
しほさん:中学生 |
地図を見て、多治見市は山に囲まれていることが分かりました。 夏暑くなるのはこの事が関係しているんですか? |
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深く関係しています。 夏の多治見が暑くなる原因の1つは、山の上から、多治見に向かって風が下りてくる時、 空気の温度が上がるためです。山登りなどをすると、高いところではすずしいですよね? この反対に、山の上から下りてきた空気は、温度が上がるのです。夏は、上空にもともと 暖かい空気のあることが多く、これが、下りてくると、地上で高温となるのです。山と、空気を 運ぶ風との影響と考えられます。 もう1つは、多治見へは、海風が入りにくいことです。海からの風が入ると、温度を下げる効果が あるのですが、海風は弱く、多治見市の南西側の山が、この風をさえぎってしまうのです。 |
ヨッシイさん:小学生 | どうして日なたで気温を測ると測定不能になるのですか? 理由を教えてください。 |
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日なたでは、太陽の光がさんさんとふりそそいでいますよね? 日なたで
かげを作らずに測定すると、この光のせいで、温度計そのものが、気温よりも熱くなってしまうから、
測定できなくなってしまうんです。 空気よりも温度計が熱くなってしまうなんて本当?、と思うかもしれませんが本当です。 たとえば、夏の晴れた日、日なたにとめてあった車が、とても熱くなってしまって、こまったことはありませんか? または、ムシメガネなどのレンズで光を集めると、紙が黒くこげてしまうのも、光によって 温度が上がるしょうこです。このような熱の伝わり方を、放射(ほうしゃ)といいます。 これに対して、空気は、光が通りぬけてしまうので、放射ではほとんどあたたまりません。 じつは、まず太陽の放射で地面があたたまって、次に地面のそばの空気があたたまって、 その空気がまわりへ流れていくことで、全体をあたためているのです。 このような熱の伝わり方は、対流(たいりゅう)といいます。 「気温」は、「空気の温度」のことですから、この対流によってあたたまった温度が、本物の気温です。 だから、放射のえいきょうを受けないように、かげを作って測定するのが正かいです。 かげを作って測っても、日なたは、日かげよりも地面があたたまっているので、気温も高くなるんです。 もちろん気象台でも、ちょくせつ光が当たらないような温度計を使って測定しているんですよ。 |
ドクターマリオさん:小学生 | 自由研究で去年と今年で毎日気温を測っています。 去年は2時が一番気温が高かったのですが今年は3時が一番高くなっています。 去年と今年の一日の最高気温の時間が違うのですけど何時から何時までが一番たかいのですか? (測った時間は6:00 9:00 12:00 14:00 15:00 18:00 21:00です) 自由研究で調べたいので教えてください。 |
![]() | 気温は、だいたい午後2時か3時ごろに最高になることが多いです。 でも、その日の天気や風向きなどによっても、変わります。 たとえば、午前中に晴れていて、午後に雨や曇りになった日は、午前中に最高気温が出たり、 反対に、午後になって、だんだん晴れてきた日には、夕方4時ごろ最高気温が出たりします。 最高気温の出た時間と、天気を合わせて観察していくと、おもしろいかもしれないですよ。 |
井川さん:50代 |
冬季になると、最低気温がテレビの気象情報より 低い日がありますが、最低気温は1日の何時頃に出た温度をいうのですか。 決まりがあれば、教えて下さい。 最高気温についてもお願いします。 |
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気象庁では、あくまで0時から24時までの1日を通して、 一番低かった気温が最低気温、一番高かった気温が最高気温としています。 しかし、ほとんどのテレビや新聞では、編集作業の都合上、 最低気温なら0時から午前9時までの間に出た最低気温としたり、 最高気温は0時から15時までの間に出た最高気温と決めているようです。 ですから、例えば、夜の23時台の気温が朝の気温より低く、 その日一番低い気温になったときは、 テレビや新聞で報道された「最低気温」よりも低い最低気温となります。 |
オンジさん:30代 |
1.平均気温というのは、どうやって計算するのですか? 日平均、月平均、年平均など 2.最低気温は一般に明け方に記録されると思いますが、 夕方からどんどん冷え込んできて、23時頃に明け方の気温を下回った場合はどうなるのですか? |
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気温は、1時間ごとに24回(1時ちょうど、2時ちょうど、・・・、24時ちょうど) 測っていて、この24回分の気温の合計を24で割ったものが日平均気温となります。 月平均気温は、毎日の日平均気温を合計して、月の日数(3月は31、4月は30など) で割ったものです。 同じく年平均気温は、月平均気温の合計を12で割ったものです。 最低気温については、こちらをごらん下さい。 |
森さん:小学生 |
フェーン現象とはなんですか。 |
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風が吹いてきて、山にぶつかると、風は山のしゃめんにそって、 山を登り、またしゃめんにそって山を下り、 さらに山の向こうへと進んでいきます。 このとき、山のこちらがわとむこうがわで、気温が大きく違うことがあります。 このとき、「フェーン現象」が起きていると考えられます。 次の図を見てください。 ![]() 風は左から右に向かって吹いています。 このとき、風の吹いてきたほう(風上がわ)の気温は、25℃です。 この風が、高さ2000mの山を越えるとき、 気温は、100mあたり0.6℃下がります。 ですから、この2000mの山の頂上では、風上がわの平地よりも 12℃もすずしい、13℃になります。 さて、この空気の気温が下がるとき、ある変化が起こります。 どんな空気も、水蒸気をふくんでいますが、 この空気が冷やされると、ある程度の水蒸気は、水になってしまうことがあります。 小さな水のつぶができ、空気中をただよいます。 これが、「きり」や、「雲」なのです。 山の斜面では、このようにしてできた雲から、雨がふります。 山の頂上まできた風は、こんどは山のしゃめんにそって、山を下りていきます。 ところが、こんどは100mあたり1℃の割合で、気温が上がります。 ですから、山の頂上で13℃だった気温は、 20℃も暑くなり、風下側の平地では33℃にもなってしまうのです。 風上側と風下側で、気温が上下する割合がどうしてこんなにちがうのでしょう。 風上側では、空気が山をのぼるにつれて、 空気中の水蒸気が冷えて水になり、きりや雲を作ります。 雲からは雨がふって地面に落ちてしまうので、 頂上までやってきた空気には、あまり水分がふくまれていません。 つまり、風上側と風下側では、空気のしめり具合(しつ度)がちがうのです。 この、しつ度のちがいにより、 空気が山を登り下りするとき、気温の上下する割合がちがってしまうのです。 フェーン現象がよく見られるのは、初夏(5月)ごろ~秋にかけての、 北陸地方などです。 全国的に南風が強いときに、北アルプスなどの高い山に南風がぶつかります。 すると、風上側である太平洋側(東海地方など)の気温よりも、 風下側である日本海側(北陸地方など)の気温がずっと高くなります。 北陸では、5月に30℃を超す真夏日を観測することもあるのです。 |
堀江さん:小学生 |
一日のうちで一番あついじかんは? 一番涼しい時間は? 天気によって温度の差はあるのか教えてください。 |
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気温の変化の特徴にも書いてありますが、一日のうちで一番暑いのは、午後2時や3時ごろ、 一番涼しいのは、午前5時や6時ごろです。 もちろん、天気によっても温度の差はあります。 ふつうは、晴れている日のほうが、曇りや雨の日よりも気温は高くなります。 ところが、とくに冬の晴れた夜中から明け方にかけては、 昼間とはぎゃくに気温がとても下がって、しもばしらが立ち、水たまりがこおったりすることもあります。 |
渡辺さん:30代 |
地上から100メートル上がるごとに、 気温は何度下がるのでしょうか? 0.6度下がると記憶してたんですが。 |
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ふつうは100mで0.6℃下がる、と考えていただいてかまいません。 ただしこの変化量は、気温や気圧、気象状況によってちがいます。 晴れた日の朝などは、地上と高いところの気温が同じであったり、 高いところの気温が地上の気温よりも高いことがあります。 |
藤原さん:40代 |
日本の年平均地上気温の平年差を出す際の 平年値とは何度ですか??教えてください。 インターネットで調べても 平年値の見直しを行ったということは紹介されていますが、 数値が示されていないものですから。 |
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気象庁で、年平均地上気温の平年差を算出する時、 当然「年平均気温の平年値」を求めているだろう、と 思ってしまうところですが、実際には、求めていません。 では、どうやって、計算しているのでしょうか? まず、各観測所で観測した毎日の平均気温を1ヶ月ごとに平均し、 その月の、その場所での平年値との差を出します。 こうして出した各地点の1ヶ月ごとの平年差を、 1年分集めて、その平均を出します。 これが、各地点の年平均気温の平年差ということになりますよね。 最後に、この各地点の平年差を全国分集めて平均し、 日本の年平均気温の平年差としているのです。 つまり始めから、直接、平年差を使って、計算しているので、 平年値自体は示されていなかったのでしょう。 ちなみに、この計算に使われる官署は、偏りのないように気象庁で決めていて、 全国で17箇所になっています。 |
うださん:中学生 | 地温と地熱のかかわりを教えてください。 |
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「地温」は、地面内部の温度のことです。 「地熱」は、地面の中にこもる熱のことです。 さて、「地温」といっても、地下1メートルくらいの深さだと 地面の表面から伝わる熱の影響を強く受けます。 たとえば夏場のアスファルトは、水田や草地の地面よりも ずっと熱くなるので、その下の温度も、より高くなります。 このように、地面に近いところでの地温は、 太陽からの熱や気温に大きく左右され、 地球内部からの地熱の影響は小さいです。 このような普通の所でも、千メートルも下に掘り進めば、 徐々に地球内部からの地熱を受け、熱くなってくるでしょう。 しかし、火山地帯や温泉の近くなどは、 地面付近にまで熱い溶岩やマグマがあるため、 その影響を受けている所もあります。 火山地帯では、地面付近の温度が数百度に達している ことがあり、人間の立ち入ることができない場合もあります。 |
田島さん:20代 |
現在、大学の研究で、高山市の気温変動とソメイヨシノの開花日について調査しています。 私が調べましたところ、高山市の60年代から、90年代の約40年間、地球温暖化に対し、 4月の気温変動がみられないことがわかりました。積雪などの関係からでしょうか?その理由がわかれば教えてください。 |
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確かに、「60年代の平均気温に対する」近年の気温上昇は、
夏よりも冬に顕著に現れていて(図1、図2)。
特に4~5月は気温の上昇が小さくなっています。
でも、例年4月の積雪は、高山でも1.4日に限られますし、4月にまったく積雪記録のない岐阜でも、
似たような傾向があるため、積雪のせいではないようです。 ではなぜ、4月の気温上昇は小さいのでしょうか? 高山の4月の月平均気温を、もっと過去の1900年代からプロットしたのが図3です。 すると、1960年代にひとつの気温の山があることがわかります。 つまり、60年代が4月にとっては高温の時代だったため、60年代を基準として 見るとあまり気温が上昇していないように見えるというわけです。 ![]() 図1 高山の10年毎の月平均気温(60年代の平均値を0とした場合の差) ![]() 図2 岐阜の10年毎の月平均気温(60年代の平均値を0とした場合の差) ![]() 図3 高山の4月の平均気温(10年毎) |